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FX取引の手数料負けはなぜ起こる?原因と手数料負けしないFXのポイントを解説

この記事で解決できるお悩み
  • FX取引で手数料負けしてしまう原因が知りたい
  • 手数料負けしないための具体的な対策がわからない
  • FX取引のコストを最小限に抑える方法が知りたい

FX取引では「手数料で負ける」ことがあるのを、知っている人も多いだろう。

ではなぜ、通貨の売買ではなくて「手数料で負ける」のか?本記事では、FX取引において手数料負けが起こる原因や、手数料負けしないためのポイントなどを解説している。

FX初心者が陥りがちなミスなので、FXを始めたばかりの人や、これからFXを始める人はぜひ参考にしてみてほしい。

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目次

FX取引の「手数料負け」とは

FX取引の「手数料負け」とは何なのか。まずは、FX取引にかかる手数料の種類や、計算方法などを知っておこう。

FX取引にかかる手数料の種類

FX取引では主に、次のような手数料が発生する。

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手数料の種類詳細
スプレッド通過の売値と買値の差額。実質的な取引1回あたりにかかる手数料
取引手数料通貨ペアにかかわらず取引一回あたりにかかる手数料
入金手数料FX口座に証拠金を入金するための手数料
出金手数料FX口座から証拠金を出金するための手数料
ロスカット手数料ロスカット(強制的な決済)が生じた際にかかる手数料
為替手数料FXを通して円から外貨、外貨から円に両替したときにかかる手数料
口座開設手数料FX口座を開設する際にかかる手数料
口座維持手数料FX口座を維持するためにかかる手数料
システム手数料FXのシステムを利用するための手数料

「FX取引には手数料が多い」と思うかもしれないが、日本のFXのほとんどは、スプレッドと入金・出金手数料以外の手数料がかからない。

一部FXではロスカット手数料やシステム手数料はかかるが、その他の手数料については無料となっている。

手数料の計算方法と金額の目安

FX取引における手数料は、実質的に「スプレッド」のみだ。ここで、スプレッドの計算方法を知っておこう。

まずは以下の表を見てほしい。これはSBI FXトレードにおける、主要通貨ペアの取引で発生するスプレッドだ。

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スプレッド
米ドル/円0.18銭
ユーロ/円0.38銭
英ポンド/円0.88銭
豪ドル/円0.48銭
NZドル/円0.68銭
カナダドル/円0.58銭
スイスフラン/円0.78銭
出典:SBI FXトレード「SBI FXトレードは業界最狭水準のスプレッド」

外貨/円の通貨ペアでは、スプレッドの単位として「銭(1銭=0.01円)」を用いるのが一般的だ。

たとえば米ドル/円のスプレッドは0.18銭であり、これは1米ドルの取引に対して「0.0018円」の手数料が発生することを意味する。

したがって、1万米ドルを取引すれば、取引1回あたりにかかる手数料は18円だ。

取引1回あたりのスプレッドは少ないが、取引回数や通貨数量が増えれば、スプレッドは比例して増えることになる。

FX取引の「手数料負け」とは

FX取引における「手数料負け」とは、スプレッドなどの手数料が取引によって得られた利益を上回ることを意味する。

あるいは、手数料によって利益が大幅に減少すれば、それを「手数料負け」と判断する場合もある。

手数料負けはFX初心者が陥りがちなミスなので、なぜ手数料負けが起こるのかを、しっかりと把握する必要がある。

次章の「FX取引で手数料負けが起こる3つの原因」ではその原因を紹介するので、引き続き参考にしてほしい。

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FX取引で手数料負けが起こる3つの原因

それでは、FX取引で手数料負けが起こる3つの原因を紹介する。原因を知れば対策を立てられるので、手数料負けが起こる原因を把握しておこう。

取引時にスプレッドを意識していない

FX取引で手数料負けが起こる大きな原因は、「取引時にスプレッドを意識してない」ことだ。先ほど紹介したSBI FXトレードのスプレッドをもう一度見てみよう。

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スプレッド
米ドル/円0.18銭
ユーロ/円0.38銭
英ポンド/円0.88銭
豪ドル/円0.48銭
NZドル/円0.68銭
カナダドル/円0.58銭
スイスフラン/円0.78銭
出典:SBI FXトレード「SBI FXトレードは業界最狭水準のスプレッド」

実はこのスプレッドは「1〜1,000,000通貨」の取引時に適用されるスプレッドであり、取引する通過数量によってスプレッドが変わる。

たとえば、SBI FXトレードにおける米ドル/円のスプレッドは次のとおりだ。

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注文数量米ドル/円のスプレッド
1~1,000,0000.18
1,000,001~3,000,0000.2
3,000,001~5,000,0000.68
5,000,001~10,000,0001.18
出典:SBI FXトレード「SBI FXトレードは業界最狭水準のスプレッド」

このように、通貨数量ごとのスプレッドを見落としていると、想定以上に手数料が膨らむリスクがある。

また、スプレッドは必ずしも提示された値が適用されるわけではない。特定の時間帯や市場流動性が低いときには、スプレッドが数十倍に広がることもある。

その都度スプレッドがいくらかかるのかを意識していないと、手数料負けは簡単に起こるので注意してほしい。

流動性の低い通貨ペアを取引している

FX取引における手数料負けは、取引する通貨ペアによっても起こるリスクがある。たとえば米ドル/円と南アランド/円の通貨ペアでは、市場での流動性が大きく異なる。

FXの「流動性」とは、対象となる通貨がどれだけ活発に取引されているかを示す尺度だ。

米ドル/円は国際的に信用度の高い通貨同士であり、日本では特に取引が活発な通貨ペアだ。

流動性が非常に高いため、米ドル/円のスプレッドは基本的に狭い。

一方、南アランド/円は世界的に見ると取引が活発ではない。

日本のFXトレーダーには人気の通貨ペアだが、通貨ペアの売買によって差益を得るよりも、ポジションを保有し続けることで得られるスワップポイントを得るのが基本だ。

そのため、市場での流動性は低い。

流動性の低い通貨ペアはスプレッドの基準値が広いので、取引する回数や通貨数量が多いと、手数料が膨らみやすい。

これにより手数料が起こるリスクが高くなる。

スプレッド以外の手数料を見落としている

FXによっては、スプレッド以外の手数料が発生することがある。特に注意すべきは、自動売買(システムトレード)で発生するシステム手数料だ。

たとえば、外為オンラインの自動売買である「iサイクル2取引」では、取引1回につき片道20円の手数料がかかる。

たとえば米ドル/円で米ドルを買い、円を買い戻せば往復40円の手数料が発生する。

自動売買はプログラムに従ってFX取引を自動化するサービスなので、マニュアル注文よりも取引回数が膨大になるケースが多い。

するとシステム手数料が大きく膨らみ、手数料負けのリスクが大きくなる。

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手数料負けしないFX取引のポイント

FX取引で手数料負けが起きる原因を把握したところで、手数料負けしないためのFX取引のポイントを知ろう。

ここで挙げる5つのポイントを押さえて、手数料負けを防ごう。

ポイント1. スプレッド以外の手数料がないFXを選ぶ

FXによっては、取引にあたってスプレッド以外の手数料がかからない(入出金手数料を除いて)

取引ごとにさまざまな手数料がかかってしまうと、手数料負けのリスクは大きくなる。

幸いにも日本のFXの多くは、スプレッド以外の手数料がかからない。幅広い選択肢があるので、自分に合ったFXを選ぶように心がけよう。

ポイント2. スプレッドの狭いFX会社を選ぶ

スプレッドの狭いFX会社を選ぶのも大切なポイントだ。日本のFX会社の多くはスプレッド以外の手数料がかからない。

一方で、スプレッドの値はFX会社によって異なる。例として、FX3社のスプレッドを比較してみよう。

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通貨ペアSBI FXトレードGMOクリック証券(FXネオ)松井証券FX(MATSUI FX)
米ドル/円0.18銭0.2銭0.2銭
ユーロ/円0.38銭0.4銭0.5銭
英ポンド/円0.88銭0.9銭1.1銭
豪ドル/円0.48銭0.5銭0.4銭
NZドル/円0.68銭0.7銭1.2銭
カナダドル/円0.58銭0.6銭1.7銭
スイスフラン/円0.78銭0.8銭1.8銭

このように、FX会社によってスプレッドが異なる。スプレッドの狭い通貨ペアを選べば、それだけ手数料負けのリスクは低くなる。

ポイント3. スプレッドの狭い通貨ペアを選ぶ

スプレッドの狭い通貨ペアを選び、取引するのも大切だ。先ほどの比較表を見てわかるとおり、スプレッドは通貨ペアごとに異なる。

一般的には流動性の高い通貨ペアほどスプレッドが狭いので、日本では米ドル/円の通貨ペアのスプレッドが最狭となる。次いでユーロ/円や、豪ドル/円などの通貨ペアのスプレッドが狭い。

スプレッドの狭い通貨ペアを選んで取引をすれば、その他の通貨ペアで取引をするよりも手数料負けのリスクが低い。

ポイント4. 取引のタイミング・頻度を見直す

手数料負けのリスクを低減するために、取引のタイミングと頻度を見直してみよう。

FX取引におけるスプレッドは、時間帯によって大きく変動する。

たとえば、通貨ペア主要国における市場取引時間の開始直後・終了直前などは、市場流動性が下がるため、スプレッドが開きやすい。

また、クリスマスや年末年始などの祝日も市場流動性が下がり、スプレッドが開きやすくなる。

そうしたタイミングを避けることで、FXが提示する通りのスプレッドで取引しやすくなり、手数料負けのリスクを低減できる。

また、取引頻度も重要だ。スプレッドの高い通貨ペアを取引する際には、取引頻度を抑えることで、スプレッドも抑えられる。

取引のタイミングと頻度を見直すだけで、手数料負けのリスクを低減できることを覚えておこう。

ポイント5. 取引コストを事前に把握する

最後のポイントとして、FX取引にかかるコストは事前に把握しておこう。通貨ペアごとのスプレッドは固定ではなく、時間帯や状況によって変動する。

しかし、取引するタイミングを見極めれば、提示されているスプレッドの値どおりで取引できることも多い。

取引のタイミングや頻度を決め、取引コストを事前に把握しておけば、コストを常に意識しながら取引ができるようになる。

取引コストを意識できるか否かで、取引の考え方、スタイルなどが変わり、手数料負けを防げるようになるだろう。

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手数料負けを防ぐFX会社選びのポイント

最後に、手数料負けを防ぐためのFX会社選びのポイントを紹介する。これからFXを始める人は参考にしてみてほしい。

スプレッド0円のFXを選ぶ

実は、特定の通貨ペアでスプレッドがかからないFXが存在する。たとえば「マネーパートナーズ」は、そんなFXの一つだ。

たとえば米ドル/円なら、5万通貨まではスプレッド0円で取引できる。

20万通貨までならスプレッドは0.1銭だ。この他にもユーロ/円と豪ドル/円は、1万通貨までならスプレッドがかからない。

このように、マネーパートナーズは一部の通貨ペアでスプレッドが発生しないので、手数料負けのリスクを大幅に低減できる。

南アランド/円など流動性の低い通貨ペアでも狭スプレッドで取引できるので、手数料負けを防ぎたい人は、マネーパートナーズを優先的に検討してみよう。

原則固定スプレッドのFXを選ぶ

原則固定スプレッドとは、FXが通貨ペアごとに定めているスプレッドを固定して提供することだ。

日本のFXの多くはスプレッドを原則固定として提供しているが、中には原則固定としていないFXもある。

原則固定スプレッドのFXはスプレッドの変動が比較的少ないので、手数料負けのリスクを低減できる。

ただし、原則固定スプレッドだからといって、スプレッドが変動しないわけではない。取引の際にはしっかりとスプレッドを意識し、取引するよう心がけよう。

FXの約定力をチェックする

FXの約定力とは、「注文どおりに約定する力があるかどうか」を意味する。FX取引では、いつでも注文どおりに約定(取引が成立すること)されるわけではない。

例えば、価格が100円のときに買い注文を出したとする。通常であれば、そのまま注文が通るので、100円の買いポジションを持つことができる。

しかし、まれに100円で買い注文を出したのにも関わらず、100.20円で注文が約定する場合がある。このようなFX取引は、トレーダーの中で「約定力が弱い」と言われる。

FXの約定力は、各社のスプレッド実績をチェックするとわかる。たとえば、SBI FXトレードでは、米ドル/円のスプレッド実績を次のように提示している。

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注文数量スプレッドスプレッド提示率最小値最大値
1~1,000,0000.1890.86%0.1811.8
1,000,001~3,000,0000.290.42%0.211.8
3,000,001~5,000,0000.6890.42%0.6811.8
5,000,001~10,000,0001.1889.99%1.1812.11
出典:SBI FXトレード「SBI FXトレードは業界最狭水準のスプレッド」

「スプレッド提示率」とは、提示されたスプレッドの値以下で約定されている割合を示している。

つまりSBI FXトレードの米ドル/円は、注文の90%前後が、注文どおりに約定されており、約定力が比較的高いと言える。

このように、FXの約定力を事前にチェックし、約定力の高いFXを選ぶようにしよう。

ただし、約定力はスプレッドだけでなく、スリッページの発生頻度や幅、注文の処理速度なども関係するため、これらを総合的に評価する必要がある点には注意したい。

トレードスタイルに合ったFXを選ぶ

最終的には、トレードスタイルに合ったFX会社を選ぶようにしよう。たとえば、自動売買はマニュアル注文と比較して、手数料が高くなる傾向がある。

しかし、マニュアル注文が苦手な人が無理にマニュアル注文をして、損失を膨らませると本末転倒だ。

自動売買で利益を出しやすい人は、手数料が高くなっても迷いなく自動売買を選ぶべきだ。

トレードスタイルに合ったFX会社を選べるかどうかによって、手数料負けが発生するリスクが変わることを覚えておこう。

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手数料負けしないためのFX選び・取引を心がけよう

本記事では、FX取引において手数料負けが起こる原因や、手数料負けしないためのポイントなどを解説した。

手数料負けが起こる大きな原因は、スプレッドや隠れたコストを意識できないことや、頻繁な取引などだ。

これらの原因を把握した上で、取引コストを事前に把握しておけば、手数料負けのリスクは大きく低減できる。

また、狭スプレッドのFXを選ぶのも大切だ。自分のトレードスタイルに合ったFX会社の中で、スプレッドの狭いFX会社を選び、口座開設を申し込んでみよう。

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この記事を書いた人

株式会社ABCash Technologiesは、「お金の不安に終止符を打つ」をミッションに掲げる、金融教育ベンチャーです。「お金の不安」をなくし、豊かな人生を送れるきっかけを提供するため、2018年6月より個人向け金融教育サービス「ABCash」を展開しています。ABCashは、パーソナル講師が1人1人に合わせてトレーニングメニューを提案し、家計管理〜資産形成に必要な金融リテラシー習得をマンツーマンで伴走サポートするサービスです。2024年より、金融メディア「ABCashマネポス」を展開しています。

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