おすすめのFX取引アプリはどれ？使いやすいのは？FX取引アプリの特徴を比較しよう

FX口座を選ぶ際には、取引アプリの使いやすさが非常に重要なポイントとなる。

しかし、初心者にとってFX取引をする上でどのような基準でアプリを評価し、どれを選べば良いか迷うことも多い。

そこで本記事では、初心者にも使いやすいと評判のFX取引アプリを比較し、それぞれの特徴と利用メリットを詳しく解説する。

各アプリの基本機能からおすすめ機能まで、ユーザーの口コミも交えながら紹介する。

ぜひ最後までお読みいただき、アプリを比較・選定する参考にしていただきたい。

おすすめのFX口座について知りたい方はこちら

スマホで使いやすいFX取引アプリ3選

主要FX口座のスマホアプリを比較し、使いやすさにおいて際立っている3つのアプリを紹介する。

主要FX口座のスマホアプリを比較！

以下は、各アプリの機能や特徴を、表で整理をしたものだ。

名称	GMOクリック証券	みんなのFX	外為どっとコム	LINE FX	DMM FX	ヒロセ通商	GMO外貨	松井証券	SBI FXトレード
アプリ名称	GMOクリックFX	FXトレーダーアプリ版	外貨ネクストネオGFX	LINE FX	DMM FX	LION FX 5	外貨ex	松井証券FXアプリ	SBI FXTRADE
スピード注文	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯
全決済注文	◯	◯	◯	◯	×	×	◯	×	◯
通貨ペア別全決済	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯
チャートから注文	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯
デモ	あり	なし	あり	なし	あり	あり	あり	なし	なし
通知機能	レート 経済カレンダー 通知	レート 経済指標 約定 テキストマイニング	レート ニュース速報 経済指標	レート 約定 ニュース 売買シグナル 経済指標など	レート 経済指標 ニュース キャンペーン	約定 経済指標 レート（重要度）	レート 約定 経済指標 リミッター 相場変動	レート 経済指標 約定	レート ボラティリティ 経済指標 お知らせ
テクニカル指標	12	8	23	11	11	13	15	22	9
描画機能	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	×	◯
チャート画面分割	4	1	4	4	4分割	4	4	4分割	4
入出金	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯	◯
情報提供	ニュース 経済カレンダー ミニレート CFDレート	カレンダー ヒートマップ 為替ニュース 売買比率 価格分布	ニュース カレンダー 外為取引情報（売買比率、ポジション比率）	ニュース 経済指標 スワップ	経済ニュースなど	ニュース グローバル 経済指標ディーラーからの情報	カレンダー ニュース	ニュース 各種経済指標 スワップポイント履歴など	カレンダー レポート ニュース スワップポイント
アプリ評価（appストア）	4.3	3.6	2.8	4.3	4.2	4.4	4.2	–	2.8
	公式サイトで 詳細を見る	公式サイトで 詳細を見る					公式サイトで 詳細を見る	公式サイトで 詳細を見る	公式サイトで 詳細を見る

GMOクリック証券「FX neo」

GMOクリック証券「FX neo」は、豊富な機能を搭載しながら操作にも優れており、幅広いトレーダーにおすすめできるアプリだ。

アプリをインストールするだけで、口座なしでもデモ取引が始められる。

テクニカル指標は12種類のほかに、描画スタイルが12パターン用意されている。表示設定は3パターンまで保存可能なので、分析を素早くすすめられる。

チャートのカスタマイズ性が高く、細かな色指定ができる点で際立っている。

秀逸なのは、チャート上のラインから注文ができる「アクションボタン」だ。

指値・逆指値ラインをチャート上に表示できるので、テクニカル指標に合わせて注文できるところが良い。

みんなのFX「FXトレーダー」

みんなのFX「FXトレーダー」は、シンプルなデザインで使いやすさを追求したアプリである。

注文やポジション照会、チャート表示は直感的で、必要な機能がコンパクトにまとまっている。

カスタマイズ性やテクニカル指標の種類は少ないが、その分操作に迷うことが少なく安心して利用できる。

ユニークなのは、通知機能だ。

経済指標の重要度を設定し、通知を受け取れるほか、AIが経済指標に基づいて売買サインを提供する「テキストマイニング（TM）通知」が搭載されている。

また、他のトレーダーの売買比率や価格分布などの情報も確認でき、相場感を掴むのに役立つ。

外為どっとコム「外貨ネクストネオGFX」

外為どっとコムの「外貨ネクストネオGFX」は、チャート分析から取引まで一貫してスムーズに行えるFXアプリだ。

総合力の高い外為どっとコムらしく、機能の数や内容は他社の高評価アプリに引けをとらない。複数チャートの同時表示や、最大16枚のオリジナル設定の保存が可能。

22種類のテクニカル指標と12種類のライン描画機能が搭載されている。

本番とデモの切り替えが簡単で行き来しやすい点は、初心者のみならず新たな取引手法を試したい中上級者にも嬉しい。

FXアプリを選ぶポイント

ここからは、FX取引アプリを選ぶ際に着目すべきポイントを、詳しく解説していく。

1 デザインとレイアウト

アプリのデザインとレイアウトは、取引のスムーズさに直結する重要な要素だ。

FX取引では、リアルタイムで市場が変動する中、即座に意思決定を行い迅速に操作する必要がある。

このとき、アプリのデザインが不適切なら、情報を見落としたり、操作ミスをしたりする可能性が高まる。

デザインやレイアウトの評価では、以下の点に注目すると良いだろう。

2 スピードとシステムの安定性

取引アプリがスムーズに作動し、注文が迅速に反映されることも重要である。

短期トレーダーやスキャルピングなどの取引戦略を採用する場合はとくに、タイミングを逃さず、最適な価格で取引を成立させることが大切だ。

以下は、取引アプリのスピードとシステムの安定性を評価する際に確認すべきポイントである。

操作や取引完了までのスピードは、さまざまな要素に左右されるため、必ずしもアプリの性能を直接反映するものではない。

しかし、他のアプリと比較したときに明らかに遅延が目立つなら、そのアプリは最適な選択肢とは言い難い。

また、過去の障害実績や、システムダウンの報告頻度も安定性の判断材料となる。

3 チャートに必要な機能が備わっているか

チャート分析は、必ずしも取引アプリ上で行う必要はない。よって、取引アプリに超高機能な分析機能を求めるか否かは、個人の好みによるだろう。

ただし、必要かつ十分な機能が備わっているかは、確認しておいた方が良い。

チェックすべきポイントは、以下のとおりである。

4 通知機能とアラート

注文の状況や、市場動向を素早く知らせてくれる通知機能やアラート機能は、より精度の高い取引を行ううえで重要だ。

たとえば、以下のような機能があるかをチェックすると良いだろう。

5 それ以外の確認ポイント

ユーザーによっては重要なポイントとなる可能性があるものを、以下にまとめた。

また、FAQやヘルプ機能の充実度も確認しておきたい。必ずしもアプリ内のサポートである必要はないが、いつでも利用できるチャットや電話サポートがあれば便利である。

初心者向けのFX取引アプリ

ここでは、FX初心者におすすめのFX取引アプリを厳選して紹介する。

松井証券「FXアプリ」

松井証券の「FXアプリ」は、2024年10月のリニューアルにより、FX初心者にとってさらに使いやすいアプリへと進化している。

新たに追加された「損益カレンダー」と「マイページ」機能により、資産状況や損益の推移を一目で確認できるようになった。

この機能により、自身の取引成績を視覚的に把握でき、資産管理の効率化が図れる。また、チャート上に、注文ラインや保有建玉の平均建単価を表示する機能が追加された。

これにより、相場状況と自身のポジションを関連付けての分析が可能となった。

注文画面の操作性も大きく改善している。とくに「スピード注文」機能は全情報が1画面に収まるよう最適化され、初心者でもストレスなく素早い発注が可能となっている。

LINE FX「スマホアプリLINE FX」

「スマホアプリLINE FX」は、LINEを普段から利用しているユーザーにとっては非常に使いやすいアプリである。

直感的な操作性が強みで、チャートの確認や注文がワンタップで可能なため、複雑な設定を行わずにスムーズに取引できる。

同様に、各種テクニカル指標の設定や確認も容易である。

最大の特徴は、LINEアプリとのシームレスな連携だ。LINEアプリに経済指標の発表や重要なレート変動などの通知が送信され、ワンタップで取引アプリに移動できる。

最新情報をリアルタイムでキャッチできるため、初心者でも取引チャンスを見逃すリスクが軽減される。

DMM FX「スマホアプリ DMM FX」

「スマホアプリ DMM FX」も、シンプルなデザインと機能が特徴で、初心者でも迷いなく取引できる点でおすすめできる。

注文画面はレートが大きく表示されており、画面上のボタン数が抑えられているため、複雑な操作が少なくミスを予防できる。

入出金からマーケット情報、注文までの一連の操作がスムーズに行える点も非常に良い。

レートや経済指標前の通知がデバイスにポップアップで表示されるため、取引チャンスを逃さずに済む。

取引手数料が安いFXアプリ

続いて、スプレッドの狭さで評判の高いFX口座の取引アプリを紹介する。

マネーパートナーズ「マネパFX」

スプレッドの狭さにおいて圧倒的なFX口座といえば、マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」だ。

米ドル/円などの5通貨ペアについて、0.0銭のスプレッドを提示している（時間帯や取引量に制限あり、2024年10月調査現在）。

マネーパートナーズの「マネパFX」は、パートナーズFX、パートナーズFXnano、まいにち金・銀（CFD-Metals）の3商品を1つのアプリで切り替えて取引ができる、オールインワン仕様のアプリだ。

「一括決済」「ASストリーミング」「決済同時発注」の3つの決済方法を1画面に集約しており、最大20回の予約注文を設定できるなど、ユニークな機能が揃っている。

SBI FXトレード「スマートフォン版取引アプリ」

SBI FXトレードは、スプレッドの狭さと取引条件の柔軟さが大きな特徴のFX口座である。

USD/JPYで0.18銭、ユーロ円で0.38銭という業界最狭水準のスプレッドを提供しており、最大100万通貨までの取引が可能だ。

また、1通貨単位での取引ができる点や、スワップポイントが高水準である点も、特に少額取引を行う初心者にとって大きなメリットである。

一方で、SBI FXトレードのスマホアプリは、サービス内容と比べるとやや見劣りする。

取引機能もチャート分析機能も過不足ないものだが、それといって特徴もない。PC版のリッチクライアントや、他のFXアプリとの併用を検討した方が良い。

リアルタイムの情報提供が充実しているFXアプリ

ここでは、トレーダーへの情報提供が充実しているスマホアプリを紹介しよう。

ヒロセ通商「LION FX」

ヒロセ通商の「LION FX」は、最新の市場情報を常時大量に提供してくれるアプリだ。

情報量の豊富さは圧倒的で、経済速報、ダウ・ジョーンズ、ロイターニュースなどの大手配信元のニュースをリアルタイムで確認できる。

また、24時間配信のFX専門情報「FXi24」や、配信本数が1日平均180本以上の「Klug NEWS」にもアクセスが可能だ。

このほか、元バンカーの小林芳彦氏によるマーケットナビも人気が高い。朝と夕方の1日2回の音声配信から、取引戦略のヒントを得ることができる。

外為どっとコム「外貨ネクストネオGFX」

外為どっとコムの「外貨ネクストネオGFX」も、情報提供が充実しているアプリである。

マーケット画面では、ニュース速報をはじめ、フィスコライブコメント、ミンカブニュース、ロイターニュースといったニュースソースが利用可能で、常に最新の情報を手に入れられる。

また、経済カレンダーでは、前週から数えて28日間の重要な経済イベントが一覧表示され、タイミングを逃さずに重要指標に備えることも可能だ。

さらに、外貨ネクストネオの取引顧客の動向の把握もできる。売買状況や保有ポジションがリアルタイムで表示されるので、自分の取引戦略に活かすことが可能だ。

シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）の国際通貨市場（IMM）で取引されている、プロのポジション情報も表示される。

これらは、市場の全体的な動きを把握するのにおおいに役立つ。

おすすめFXアプリが自分に合うとは限らない！複数を試して比べて確認しよう

FX取引アプリが自分に合っているかどうかは、個人の取引スタイルや経験レベル、そして個々の好みによって大きく異なる。

本記事で紹介したアプリは、どれも優れた機能を持ち、多くのユーザーに支持されている。とはいえ、必ずしもすべてのトレーダーに適しているわけではない。

アプリ選びでの基本は、操作性やシステムの安定性、情報提供の充実度をしっかり確認することだ。

初心者の方には、デモトレード機能が備わっており、心地よく操作できるアプリを選ぶことをおすすめする。

最終的には、自分自身でアプリを複数試してみることが重要だ。デモ取引や少額のリアル取引を通じて、自分に最も適したアプリを見つけていただきたい。