- 米国債が買ってはいけないと言われる真相が知りたい
- 米国債を買うタイミングをどう見極めるのか知りたい
- 自分に米国債投資が向いているのかどうか知りたい
「米国債は買ってはいけない」と言われることが多いが、実際には安全性と信頼性の高い投資先として人気が高い。
米国債を買ってはいけないと言われる理由は、価格変動・金利変動・為替変動などにより損失を被る可能性があるからだ。
ただし、株式投資や投資信託などに投資をする場合でも損失を被るリスクはあり、米国債が特段危険性の高い投資というわけではない。
米国債を安全性の高い投資先にするには、購入する最適なタイミングを把握しておく必要がある。
そこで本記事では、米国債を買ってはいけないと言われる理由やメリット、購入する適切なタイミングなどについて詳しく解説する。
本記事を読み終える頃には、米国債が自分に合っているのかがわかり、最適な投資先を見つけるきっかけになるだろう。
米国債はなぜ買ってはいけないと言われるのか

米国債は安定性の高い資産運用方法と捉えられがちではあるが、実は多くのリスクが潜んでいることがある。
リスクやデメリットを把握したうえで、購入するべきかを判断するための参考にしてほしい。
価格変動がリスクがある
米国債も株式と同様に毎日価格が動くため、常に価格変動リスクがあることを覚えておかなければならない。
債券と金利は逆相関の関係を示しており、金利上昇局面では債券価格が下落、金利下落局面では債券価格が上昇する傾向にある。
また、償還前に米国債を売却しようとした際に金利上昇局面では債券価格が下落した場合は、大きな損失を被る危険性が高い。
そのため、利回りの低く償還までの期間が長い米国債であるほど、価格変動リスクが高まるのだ。
ただし、米国債は償還時に額面金額で償還される側面があり、金利上昇局面でも満期償還が近づけば額面金額に近づく特徴がある。
株式投資よりリターンが少ない
米国債は株式や為替に比べて安全性が高い反面、リターンが低い傾向にある。
米国債と株式投資をした際の平均的なリターンの違いは、次の通りだ。
項目 | 平均リターン |
---|---|
米国10年国債 | 約4.4% |
S&P500(過去10年) | 約10% |
日経平均株価(過去10年) | 約9.3% |
ダウ平均(過去10年) | 約8.7% |
TOPIX(過去10年) | 約7.3% |
上記の表からもわかるように、相対的に株式投資よりもリターンが低くなる場合がほとんどだ。
一方、株式投資をすると株価が下落するリスクがあるのに対して、大きな利益を狙える可能性がある。
そのため、安定した利益を求める際は米国債、大きな利益を狙いたい際は株式投資に分けておくのが得策となるだろう。
金利変動リスクがある
米国債は金利と密接な関係があるため、金利の上下により債券価格が変わる金利変動リスクがある。
株式投資は企業の需給や業績により株価が変動する反面、米国債は市場金利の影響により債券価格が上下する性質を持っている。
例えば、10年米国債を金利2.5%で購入した際に3.5%まで上昇すると、債券価格が下落する関係にある。
また、米国債の金利に最も影響を与えるのは、年8回開催されるFOMCによるFFレートが決定したタイミングだ。
さらに、GDP・消費者物価指数・世界情勢などにより金利が変動するリスクがあり、投資初心者には難易度が高いといえるだろう。
為替変動リスクがある
米国債は日本国債や日本で発行する株式とは異なり、為替変動リスクがあることも忘れてはいけない。
米国債は必ず米ドルにて売買が行われるため、米国債を購入する際は日本円から米ドルに交換する必要がある。
実際に1ドルが100円台を切ることがあった一方で、現在は1ドルが約150円台と円安傾向が続いている。
例えば、購入時のレートが1ドル150円で償還時が1ドル120円になった場合はドル建てでは利益が出るものの、円換算では損失が出る。
米国債の投資をする場合は、常に為替変動リスクが潜んでいることを頭に入れておかなければならないのだ。
信用リスクがある
米国債は日本国債よりも信用リスクが低いため、債券の発行体が利息や償還金を支払えなくなるリスクは低い。
信用リスクとは債券を発行する国や企業などの信用力が低下した際に、元本や利子の償還が受けられなくなるリスクのことだ。
米国債の格付けはムーディーズAaa・S&P・AA+に定められており、日本国債の格付けのムーディーズA1・S&P・A+よりも信用リスクは低いといえる。
格付けはAaa〜Aの順番で評価が高くなっているため、米国債は比較的信用度が高いと判断できる。
ただし、米国債の安全性が高いといえども、信用リスクが発生することを常に意識しておく必要があるだろう。
インフレ対策に適していない
米国債の利回りは特段高いわけではないため、インフレ対策に最適な選択肢とはならない。
例えば、インフレ率が高騰して米国債の金利を上回る事態が発生すると、大きな損失を被る危険性がある。
また、米国はインフレが発生しやすい国として知られており、資産価値が実質的に目減りするリスクが潜んでいる。
そのため、米国債の利益が増えたとしても、インフレにより受け取れる利益が減っている場合も少なくない。
米国債を購入する際はインフレリスクを考慮したうえで、慎重に検討しなければならないのだ。
米国債についての基本知識

米国債とは「米国財務省証券」とも呼ばれ、米国の財務省が発行する世界でも有数の安全性の高い債務証券のことだ。
米国における大きな信用に基づいて世界最大の売買料金と発行残高を誇っており、流動性と信頼性の高い魅力的な投資先としても知られている。
米国債は、償還期間や利率によって次のように分類される。
米国債 | 種類 |
---|---|
期間 | ●トレジャリービル:1年未満 ●トレジャリーノート:1年超10年以下 ●トレジャリーボンド:10年超 |
利率 | ●利付債 ●ゼロクーポン債 |
償還期間によって債券の呼称が異なっており、1年未満や10年超など多くの期間から目的や状況に合わせて債券を選択可能だ。
また、利子を定期的に受け取る利付債や、利子を受け取れない代わりに満期日に額面金額が償還されるゼロクーポン債などがある。
米国債のメリットとデメリットを理解したうえで、購入に適しているかを判断すると良いだろう。
買ってはいけないと言われる米国債のメリットとは

「買ってはいけない」と言われることが多い一方で、米国債は多くのメリットが享受できるのも確かだ。
米国債ならでは魅力はどこにあるのかを、本項であらかじめ確認して自分に合った投資なのか判断する基準にすると良いだろう。
日本国債よりも高いリターンが見込める
米国債は、日本国債および他国の国債よりも相対的に高いリターンが得られる可能性がある。
各国の10年国債の利回りの違いは、次の通りだ。
銘柄 | 平均利回り |
---|---|
米国債 | 4.08% |
日本国債 | 0.96% |
オーストラリア国債 | 4.05% |
カナダ国債 | 3.23% |
フランス国債 | 2.90% |
ドイツ国債 | 2.25% |
中国国債 | 2.15% |
米国債と日本国債の利回りを比べると4倍近くの差が発生しており、収益の安定性にも大きな差が出る。
為替変動リスクなどを考慮したうえで収益が期待できそうであれば、投資する価値があるといえるだろう。
世界中の国債の中でも信用力が高い
米国債は格付け機関からの評価が高く、世界中の国債の中でも信用力が高い傾向にある。
各国で定められている国債の格付けの違いは、次の通りだ。
銘柄 | 格付け |
---|---|
米国債 | Aaa |
日本国債 | A1 |
オーストラリア国債 | Aaa |
カナダ国債 | Aaa |
フランス国債 | Aa2 |
ドイツ国債 | Aaa |
中国国債 | A+ |
格付けの評価の高さはAaa〜A・Baa〜B・Caa〜Cの順で評価が高くなっており、アルファベットの数が多いほど安全性が高い。
米国債は日本国債よりも格付け評価が高く、債務不履行が発生する確率が極めて低いといえるだろう。
債券の中でも流動性が高く換金が容易
米国債は他国の国債よりも投資をしている人が多い関係で、流動性が高く換金がしやすい。
流動性が高いと手元にお金が必要になった際にすぐに現金化できる一方で、流動性が低いとすぐに現金化できず希望価格で売却しにくい。
米国債・米国株式・日本国債の取引量の違いは、次の通りだ。
銘柄 | 1日の取引量 |
---|---|
米国債 | 約5,353億ドル ※約80兆円 |
日本国債 | 約5兆円 |
米国債と日本国債の取引量を比べると約16倍の差があり、世界最大規模の債券市場であるといえる。
将来的に現金化する可能性が高いと判断した際は、米国債で資産運用をする選択肢が最適な場合もあるといえるだろう。
米国債を買うタイミングはどう見極める?

米国債は景気動向・金融政策・インフレ率などのさまざまな要因を受けて、相場が変動する可能性がある。
金利と債券は逆相関の関係にあり、最適なタイミングで購入しないと大きな損失を被る危険性もある。
金利と債券価格の相関関係は、次の通りだ。
項目 | 上がった場合 | 下がった場合 |
---|---|---|
金利 | 債券価格が下がる | 債券価格が上がる |
債券 | 金利が上がる | 金利が下がる |
金利が引き下げられるタイミングで債券価格が上がるため、米国債を購入する最適なタイミングだといえる。
次に米国債を購入する際のポイントや、最適な購入タイミングについてより詳しく解説する。
米国債を購入する際のポイント
米国債を購入するにあたっては、さまざまな動向や米国における情勢などを把握しておく必要がある。
どのようなポイントが米国債購入時に影響する可能性があるのかを、本項であらかじめ確認しておこう。
金利動向
米国債を購入する際は、金利動向に気を配っておく必要がある。
金利が高くなった場合は債券価格が下落相場になっている展開であるため、米国債を安く購入できるタイミングだ。
また、FRBが開催するFOMCの動向や経済指標に注視することで、米国債の購入タイミングが図れる可能性がある。
そのため、米国債を購入する場合は、FOMC・GDP・消費者物価指数・世界情勢などを把握しつつ金利動向を追うと良いだろう。
政治・経済情勢
政情の不安定や経済不況が発生した場合は株式市場の大暴落が発生する可能性があり、安定性の高い米国債を購入するタイミングに最適だ。
政治や経済が不安定になると金利を引き下げる局面に入るため、米国債が買いやすくなる。
また、政情や経済が不安定な状況では、要人による発言などによっても株価が大きく変動する危険性が高い。
そのため、株式調整が入るタイミングは、米国債を購入するのに適しているといえるだろう。
インフレ動向
米国の政策金利はインフレ動向と強い相関関係にあるため、米国債を購入する際の大きなポイントになる。
なぜなら、米国政府はインフレ率が高まると景気抑制のために金利を引き上げ、低下すると景気回復のために金利を引き下げるからだ。
そのため、米国債を購入する際は、米国国内でインフレが発生しているのか注視しなければならない。
なお、米国債で高い利回りを狙いたい際は、金利を引き下げるタイミングを見計らう必要があるだろう。
為替動向
米国債は円をドルに交換して購入するため、将来的にどのように為替が動くのかを注意しなければならない。
ドルと円は常に為替レートが変動しており、債券利回りを超えるほど為替レートが動いてしまうと大きな損失を被る危険性が高い。
ただし、米国債の金利は4%台と日本国債よりも高い数値を示していることから、為替変動にも対応しやすい側面がある。
為替動向を追う際は米国による金融政策などを参考にして、購入のタイミングを図ると良いだろう。
債券を購入する際の最適なタイミング
米国債は購入するタイミングによっては、魅力的な資産運用方法になる可能性がある。
最適な購入タイミングを図るためにも、本項であらかじめ知識を習得しておこう。
金利が高いとき
米国債を購入する際は、金利上昇局面にある場合に最適だといえる。
金利上昇局面に購入するのが最適な理由は、金利が上昇するにつれて債券価格が下がる仕組みになっているからだ。
新発債を購入する際は高金利の場合に債券価格が下がっており、購入してそのまま保有するだけでも安定した収益を得られる可能性が高い。
また、既発債を購入する際でも金利上昇局面で割安価格で米国債を購入できるため、大きなキャピタルゲインを得られる場合がある。
一方、米国債を売却する最適なタイミングは、購入時とは真逆にあたる金利を引き下げるタイミングとなる。
景気後退局面にあるとき
政治や経済の不安定な状況の際に発生しやすい景気後退局面にある場合は、米国債を購入する最適なタイミングだといえる。
景気後退局面にある際は、多くの投資家がリスク分散のために安定した収益が得られる米国債を購入する傾向にある。
そのため、米国債の価値が上昇し多くの投資家の波に乗れると、安全に債券を購入できる可能性が高い。
一方、政治や経済が安定する局面では、株式が購入される機会が多くなり債券の価値が下がる場合もあるのだ。
米国債の購入タイミングを図るためにも、普段から米国における政治や経済の動向を追う必要があるだろう。
株式市場が安定していないとき
株式市場が不安定な状況に陥っている際は、米国債の購入を検討するタイミングだといえる。
株式と債券の値動きには強い相関関係があり、株式市場が不安定な場合は逆相関の関係になる。
そのため、何らかの理由により株価が下落する局面では、多くの投資が米国債を購入し債券価格が上がる関係が成り立つ。
また、株式市場が不安定な状況では金利引き下げ措置を取る場合が多く、逆相関の関係で既発債の価格が上昇する。
米国債で安定的に収益を得たいと考えている際は、株式市場がどのような動向にあるのかを注視する必要があるだろう。
為替市場が円高局面のとき
為替相場が円高局面にある際は米国債の評価額が下がるため、購入するタイミングとして最適だ。
米国債を購入して為替差益を狙う場合は円高の際に購入、円安の際に売却が基本路線となる。
一方、為替相場が円安局面にある際は米国債の評価額が上がり、割高で購入することになってしまうのだ。
そのため、米国債を購入するタイミングで円高または円安の局面になっているのかを、判断することが必須となる。
最適な購入タイミングを図るためにも、普段から為替相場の動向をチェックするのも1つの手段だといえるだろう。
米国債投資が向いている人・向いていない人

米国債投資は米国株式投資などと同様に、向いている人と向いていない人の特徴が明確に分かれている。
次に紹介する向いている人の特徴と向いていない人の特徴を確認したうえで、自分がどちらに当てはまるのかを判断してほしい。
向いている人の特徴
「米国債は買ってはいけない」という意見があるものの、購入に向いている人も存在する。
自分が米国債に投資するのに向いているかわからない場合は、本項で事前に確認すると良いだろう。
円の価値に不安を感じている人
米国債投資は、円の価値に不安を感じている投資家にとって最適な資産運用方法であるといえる。
格付け評価が高い米国債は債務不履行が発生するリスクが低く、安全性を確保しながら保有できる。
また、米国は今後も人口増加や経済成長が期待でき、米国債の価値が上がることが予想されるのだ。
一方、日本は少子高齢化や経済の低迷により、円の価値が将来的に下落するリスクも考えられる。
資産運用の際に円投資を希望していない場合は、米国債投資を検討してみると良いだろう。
運用の目標値や期間が決まっている人
利益をいくら得たいかや運用期間をあらかじめ決めている場合は、米国債投資が適しているといえる。
米国債の金利は4%程度の利回りが期待できるため、運用の目標値が決まっている際に利益が予想しやすい。
運用期間を10年・20年・30年などに決めている人は、安定的な収益を得られる可能性がある。
また、子どもの教育費や老後資金として資産運用や投資をしたい場合にも、活用しやすい特徴があるのだ。
そのため、運用の目標値や期間が決まっている際は、資産計画を立てやすい米国債への投資をおすすめする。
安全性の高い資産を持ちたい人
米国債は格付け評価が高く元本割れリスクも低いため、安全性の高い資産を保有したい際におすすめだ。
米国債の格付けはムーディーズがAaa・S&PがAA+の評価をされており、日本国債よりも格付け評価が高い。
債務不履行リスクが低いうえに、満期まで保有すると元本が100%償還される決まりとなっている。
また、購入時点で満期償還時までの利回りが確定する点や、6ヵ月ごとに一定額の利息支払いがある点なども安全資産といわれる所以だ。
長期的な資産形成やリスクを抑えた資産運用を希望している場合は、米国債に投資する価値があるだろう。
向いていない人の特徴
米国債投資に向いている人がいる一方で、投資に向いていない人もいるのも事実だ。
自分が米国債投資に向いていない人に該当しないかを確認するためにも、本項をあらかじめチェックしておこう。
高いリターンを狙っている人
株式投資よりも高いリターンを狙いたい際は、米国債投資が最適とはいえないだろう。
株式投資の平均利回りが約10%程度を記録する場合がある一方で、米国債の平均利回りは約4%程度に留まる。
大きな利益を狙いたい人にとっては高いリターンが得られず、期待通りの利益が得られない可能性が高い。
また、米国債は安全性重視の投資手法であることも、高いリターンを狙いにくい原因として挙げられる。
そのため、高いリターンを狙いたい場合は、株式投資や投資信託などの金融商品を選択するのが得策といえるだろう。
為替リスクを考慮していない人
米国債は基本的に円とドルに交換する性質であるため、為替リスクを考慮できない人には向かない投資である。
円とドルを交換する際は為替変動リスクにより、投資当初に予想していたよりも資産が目減りしてしまう危険性がある。
また、米国債の購入・利子や償還金の受け取り時もドルで行われ、常に為替変動リスクに晒されるのだ。
さらに、為替レートの変動により資産額が思っていたよりも変動する場合があり、計算が苦手な人にも向いていない。
そのため、米国債投資を行う際は、常に為替変動における資産額の増減を考慮することを忘れてはならない。
償還期間まで待てない人
短期的な利益を追い求めるあまりに償還期間まで待てない人は、米国債投資には向いていない。
米国債は償還期限まで保有すると、原則額面金額の100%が償還される仕組みが整っている。
一方、利益を得たいがゆえに途中売却を実行すると、金利変動の関係で為替差損を被る危険性がある。
市場金利上昇局面では債券価格が下落するため、価格の下落タイミングで売却を選択すると売却損が出てしまう。
万が一の場合に備えて短期間で売買をする可能性がある際は、短期米国債の購入も視野に入れると良いだろう。
米国の政治情勢が心配に感じる人
米国債投資は債務不履行リスクが低い安全性の高い投資ではあるが、米国の政治情勢の動向次第で危険性の高い投資になりかねない。
近年の米国では共和党と民主党の対立が深刻化しており、債務上限法案の可決が遅れると債務不履行が発生するリスクがある。
また、選挙などの際に政治的暴力が発生しやすい国でもあるため、信用リスクが低下する恐れもあるのだ。
今後も米国国内や世界情勢の動きによっては、米国債投資に大きな影響を与える可能性も否めない。
そのため、米国の政治情勢に不安を感じている場合は、米国債投資を避けたほうが良いだろう。
米国債のおすすめ情報はどこで入手できる?

米国債の情報量が少ない傾向にあるが、さまざまな方法により情報を入手できる。
例えば、大手証券会社での対面窓口・ネット証券会社のHPをチェック・金融機関のレポートなどを確認する方法がある。
また、パソコンやスマートフォンを活用した方法や、専門家に直接問い合わせる方法などを利用するのも効果的だ。
次に紹介する米国債におけるおすすめの情報収集方法をチェックして、スムーズに手続きを進められる一助となることを願う。
おすすめの情報収集方法
米国債の情報収集は株式や投資信託などとは異なり、情報量が少ないことが否めない。
そのため、本項で紹介するおすすめの情報収集方法を確認して、自分に合った商品を見つけるきっかけにしてほしい。
ネット検索
米国債の情報を収集する際は、ネット検索で証券会社のHPから最新情報を確認できる。
特に大手証券会社のHPでは、米国債に関する詳細・最新の金利情報・購入方法などの情報がチェック可能だ。
例えば、野村證券では米国債の魅力・リスク・種類、大和証券では「外債かんたん検索」で残存期間や最低購入金額から検索できる。
なお、海外証券会社のHPで米国債を確認する際は正規の業者ではない可能性もあるため、慎重にチェックする必要がある。
ネット検索はいつでもどこでも気軽に活用できる手段であるため、仕事で忙しい人にもおすすめの方法だ。
YouTube
日頃からYouTubeを観る習慣がある場合は、YouTubeから情報収集をする方法が最適だ。
YouTubeで「米国債 おすすめ」のような検索キーワードを入力すると、ユーチューバーがおすすめする米国債が紹介されている。
多くのYouTubeを視聴すると徐々に米国債の特徴が把握でき、自分に最適な債券が見つかる可能性が高い。
また、米国債の買い方を紹介するYouTubeも多くあり、視聴しながら買い進められる。
なお、すべてのユーチューバーが真実を語っているとは限らないため、あくまでも参考にしながら自己責任で購入しなければならない。
専門家に相談
米国債についてより詳しい内容を知りたい際は、専門家に相談するのが最適な方法だ。
専門家には証券会社・銀行・FP・IFAなどがあり、相談者の希望に沿った提案をしてくれる。
特にIFAは独立系ファイナンシャルアドバイザーと呼ばれ、営業ノルマなどのしがらみが一切ない。
そのため、他の業者よりも相談者の希望に則した提案してくれる可能性が高く、満足できる形で米国債を購入可能だ。
なお、米国債に関する疑問点や悩みがある場合は、納得が得られる回答がもらえるまで確認すると良いだろう。
買ってはいけないと言われる米国債のメリットを理解して投資判断しよう

米国債は日本国債に比べると価格変動リスクが大きいため、「買ってはいけない」と言われがちである。
ただし、米国債は金利変動リスクや為替変動リスクが発生する危険性がある反面、日本国債よりも高いリターンを見込める。
また、世界中の国債よりも信用力が高いことや、流動性が高く現金化しやすいことなども多くの特徴として挙げられる。
米国債の価格が変動する要因は景気動向・金融政策・インフレ率などのさまざまで、金利と債券価格には逆相関の関係がある。
米国債を購入する最適なタイミングとしては、金利が高いときや景気後退局面にあるときなどが適しているのだ。
ただし、米国債に関する情報は、株式投資や投資信託などに比べると得にくい状況にある。
そのため、米国債の購入を検討している方は、投資のプロに相談することをおすすめする。