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初心者向けの資産運用の種類を紹介!それぞれの特徴やリスクを徹底比較!

この記事で解決できるお悩み
  • 資産運用にどのような種類があるのか知りたい
  • 自分に合った投資先の選び方が知りたい
  • 投資先に悩んだとき、誰に相談すべきか知りたい

資産運用の世界には様々な投資先がある。株式、FX、暗号資産など人によって思い浮かべる運用先は異なるだろう。初心者の人は特に視野が狭くならないようにしてほしい。

株式から投資の世界に入れば上場株や外国株など株式だけでも非常に多様なことに気づくだろう。

FXから始めればUSD/JPYやEUR/USDなど通貨ペアに目がいくかもしれない。暗号資産から始めたらビットコイン、イーサリアムをはじめ無数の種類の暗号資産を目にして、迷ってしまうこともあるだろう。

しかし、「株式には詳しいが他は分からない」「FXには詳しいがそれ以外はよく知らない」「暗号資産しかわからない」という状況になってしまうと資産運用の持つ幅広い可能性を活かしきれない。

例えば、安定運用をするべき人がリスクの高い暗号資産しか投資先を知らないという状況では、最適な運用はできない。

そこで、本記事では視野を広く持って、どのような投資先があるのかを資産クラスや商品カテゴリーごとに分けて初心者向けに解説する。

目次

資産運用の投資先14種類を比較

代表的な資産運用の投資先を14種類紹介する

。分かりやすいように運用先のリスクや投資初心者が取り組みやすいかどうかという観点から初心者向け、初心者〜中級者向け、上級者向けの3つに分類した。

初心者向けとは言えない上級者向けの投資先に関しては、なぜ、初心者におすすめしづらいのかも説明する。

 運用先
初心者向け預金
外貨預金
債券投資
初心者〜中級者向け株式投資
投資信託
ETF
REIT
貯蓄型保険
上級者向けFX
不動産投資
先物取引
ヘッジファンド
オルタナティブ投資
仮想通貨

最初にことわっておくと、あくまでも最初の取り組みやすさという観点での分類だ。

例えば「中級者向けに分類した株式投資が上級者向けに分類したFXよりも簡単だ」という訳ではない点に注意してほしい。

大まかに資産運用全体の世界を見通せるようになれば、自分に合った運用先を見つけやすくなるはずだ。

初心者向け

初心者向けの投資先として比較的、リスクが低く頻繁に売買する必要性があまりない運用先を選んだ。それぞれの特徴と投資の際の注意点を確認してほしい。

預金

銀行などの金融機関に預ける預金も広い意味では資産運用先の一つと言える。特徴は、元本保証があるところだ。

預金と一口に言っても種類がある。

  • 流動性預金
    • 預入期間の定めがない。預け入れと引き出しが自由
  • 定期預金
    • 預入期間が決められている。流動性預金として金利が少し高め

預金保険制度があるため、万一、金融機関が破綻しても預金は保護される。注意したい点は預金の保護の範囲だ。

預金は確かに元本の保証はされるが限度がある。例えば当座預金のような決済用預金に関しては全額保護の対象となる。

しかし、決済用以外の口座(普通預金など)に関しては1人あたり1,000万円とその利息までしか元本保証されない。

ポイント
  • 普通預金は1,000万円と利息まで元本保証あり
  • 資産運用に使わない生活資金、予定している支出用の資金の置き場にしよう

外貨預金

外貨預金は、その名の通り米ドルや英ポンド、ユーロなどの外貨建ての預金だ。外貨を保有したいときにおすすめ。外貨預金で注意したい点は以下の2つだ。

  • 為替リスクがある
  • 預金保険制度対象外

まず、外貨建てなので為替リスクがある。日本円を米ドル預金にして、円高ドル安になれば当然、ドル建ての預金は目減りしてしまう。

円建てで元本割れしてしまうこともあることを理解して利用してほしい。逆に円安になったり外貨建て通貨の金利が高かったりすれば得することもある。

注意点として外貨預金は円建ての預金と異なり預金保険制度対象外だ。

つまり外貨預金先の銀行が破綻しても保証されないという点に注意しよう。また、金利の高さだけでなく両替手数料も考慮して預けるかどうか決めよう。

ポイント
  • 円建ての預金と異なり外貨預金は為替リスクあり
  • 預金保険制度対象外
  • 金利が高く有利に見えることもあるが、両替手数料も考慮しておこう

債券投資

債券は国や会社などが投資家から資金を借入する際に発行する借用証書の一種だ。

資産運用の世界では、リスクの低い運用先として選ばれている。債券は発行者が元本と利息を返済することを約束してくれるため、収支の予測をしやすい。

また、会社が発行体の場合、破綻しても株式よりも優先的に弁済される。

ただし、業績と市況次第で2倍、3倍になることもある個別株のような高いリターンは見込めない。ローリスク・ローリターンの運用先。

また、債券は償還期限前に売買も可能。ただし、売却する場合は市場価格で売ることになるため元本割れすることもある点に注意しよう。

ポイント
  • 債券はローリスク・ローリターンの運用先の代表
  • 債券の安全性は格付けを確認する BBB以上が投資適格
  • 途中で売却もできるが元本割れのリスクはあり

初心者〜中級者向け

中級者向けの投資先は、リスクはあるが初心者でも取り組みやすい株式、保険、投資信託と準ずるものから選んだ。一般的な投資家がリターンを求める際の投資先としておすすめだ。

株式投資

株式は、株式会社に出資していることの証明となる有価証券だ。資産運用の観点から述べると、企業業績と市況次第で高いリターンを得られることもある。

配当金や株主優待などを受け取れる株式もある。ただし、債券のように償還時に約束された額を受け取れたり、利息が受け取れたり、優先的に弁済を受けられない。

個別株投資は銘柄選定が難しい。例えば、割安な銘柄に投資をするバリュー投資、成長性の高い銘柄に投資をするグロース投資など様々な観点から銘柄選定を行う必要がある。

また決算書だけでは測れないビジネスモデルや企業の将来性なども考慮するとなると個別株投資はとても奥が深い。

また、個別株投資に関して適度に分散しておくと様々なリスクを緩和できるのでおすすめ。

ポイント
  • 債券に比べてリスクは高いが、業績と市況次第では高いリターンも期待できる
  • 個別株投資は銘柄を選ぶ際に様々な観点があり、根拠を持って投資先を選ぶのは難しい
  • 個別株投資をする場合は適度に分散しておくとリスクを緩和しやすい

貯蓄型保険

保険は不特定多数の人が保険料を負担し、万一のときに給付を受けられる金融商品だ。

掛け捨て型の保険と貯蓄型保険がある。資産運用先として保険は想起しづらいかもしれないが貯蓄型保険には、資産運用先としての側面もある。

貯蓄型の保険は、文字通り貯蓄をしながら将来の保証を受け取れる。そして、途中で解約または、満期を迎えたら返戻金が戻ってくる仕組みになっている。

特に保険料の一部を特別勘定で運用する変額型は、保証を受けつつ資産運用も任せられるため、保障と資産運用を一つの商品で兼用できる。

ただし、掛け捨て型の保険に比べて保険料が割高だったり、解約のタイミングや運用次第で元本割れしたりすることもある。

ポイント
  • 貯蓄型保険には資産運用の側面がある
  • 貯蓄をしながら保障を受けつつ資産運用をプロに任せられるメリットもある
  • 掛け捨て型の保険に比べて保険料は高め・保障は掛け捨て型保険、資産運用は投資信託など分けた場合と比較して選ぶのがおすすめ

投資信託

投資信託は、不特定多数の投資家から資金を集めて運用会社などの専門家によって運用される金融商品だ。投資信託は様々な方針で運用されている。

例えば、アクティブファンドと呼ばれるインデックス運用の成績を越えることを目指した商品もあれば、インデックスファンドと呼ばれる日経平均やS&P500などの指数に連動することを目指した商品もある。

他にも株式や債券など複数の資産クラスを組み合わせたバランスファンド、コモディティに連動したものなど様々な商品がある。

一口当たり少額から投資しやすい、分散投資が容易など、個人投資家にとって扱いやすい運用先となっている。ただし、信託報酬などの保有にコストがかかる点に注意しよう。

ポイント
  • 個人では再現が難しいポートフォリオも投資信託なら簡単に投資できる
  • 小口から投資できる
  • 分散投資しやすい
  • 信託報酬などの保有コストに注意

ETF

ETFは投資信託の一種だ。ただし、株式と同じように上場されている。

ETFも投資信託と同様、様々な種類がありインデックスに連動しているタイプもあれば、インデックスより高い運用成績を目指すタイプもある。

他にも金や銀などのコモディティに連動しているものもあり、投資信託と同様に幅広い種類がある。

ただ、一般的な投資信託と異なりETFは、株式と同じ感覚で取引できる点が特徴だ。

投資信託は1日1回決められる基準価額でのみしか取引できない。しかし、ETFは市場が開いている限りリアルタイムでの売買ができる。

また、信託報酬に関してもETFの方が投資信託に比べて低い傾向もある。

分かりやすい例として、同じ運用会社が運用しているETFと投資信託を比較してみよう。下の2つはどちらも三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用する金価格に連動する商品だ。

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 信託報酬購入単位
ETF:純金上場信託(1540)0.44%(税込)約12,000円前後(2024年現在)
投資信託:三菱UFJ純金ファンド0.99%(税込)100円〜
参考:純金上場信託 三菱UFJ純金ファンド

同じ金価格に連動を目指す商品でありながらETFの方が信託報酬は低めに設定されている。

また、市場が開いているときに自由に売買できる点もETFの良いところだ。ただし、購入単位に関しては投資信託の方が少額から購入可能だ。

ポイント
  • ETFは投資信託の一種だが株式と同じような感覚でリアルタイムでの取引できる
  • 信託報酬はETFの方が投資信託より低い傾向がある
  • ただし投資信託のように自動積立投資ができない
  • ETFは最低でも市場価格での取引になる(投資信託なら100円単位の細い単位が可能)

REIT

REITは不動産投資信託のことだ。ETFと同様に上場されており株式と同じ感覚で取引できる。

ただし、投資先は不動産だ。投資信託と同様に不特定多数の投資家から集めた資金で不動産投資をして、賃料や売却益を投資家に還元する。

REITの良いところは小口で不動産投資ができる点だ。一般的な現物不動産をキャッシュで買うとなると、かなりまとまった金額が必要になる。

しかし、REITならば小口からでも投資が可能になる。またREITは複数の不動産に分散投資しているため、一つのREITを保有するだけでも不動産の分散投資ができる。

そして不動産投資の良いところは安定した賃料だろう。REITの場合、賃料は分配金として投資家に還元されるためインカムゲインを重視する投資家と相性が良い。

しかも、東証に上場されているJ-REITは制度設計上、REITが運用であげた利益のほとんどを分配金にできるため高い利回りも魅力となっている。

ポイント
  • REITは不動産に小口からでも投資できる
  • 不動産で分散投資しやすい
  • 高い利回りも魅力

上級者向け

上級者向けの投資先として、初心者にはリスクが高いもの、取り組みづらいと考えられるものから6種類紹介する。

それぞれ魅力やメリットもある。しかし、資産運用を始めたばかりの人が取り組むとなると少し慎重に選んだ方がよい。

なぜ、初心者向けでないのか理由もあわせて解説する。

FX

FXは外国為替証拠金取引のことだ。もしかすると、日本人投資家にとって株式と並んでFXは馴染みがあるかもしれない。

金融先物取引業協会の発表(店頭FX月次速報2024年10月)では、取引額が過去最高の1京429兆円に達するほどの規模だ。

個人投資家向けに店頭取引サービスを提供しているFX会社も多く、投資の入り口がFXだったという人も多いのではないだろうか。

FXはUSD/JPYやEUR/JPYなどの様々な通貨ペアを対象に買い建て、売り建てのポジションを持ちやすい点や外貨預金に比べてスプレッドが低い点、金利差次第でスワップポイントを受け取れるところに特徴がある。

また先物取引のように取引期限がない分かりやすさもメリットだ。

ただし、証拠金以上の額を動かせてしまうレバレッジをかけた取引ができるため、投資初心者が安易に始めてしまうと大きく損をしてしまう可能性もあるだろう。

また、証拠金の維持率が規定の水準を下回ると追証や強制ロスカットされてしまう等、ルールが少し複雑なためリスク管理をするには経験と知識も十分に必要だ。

FXは個人投資家に人気だが、高度でハイリスクなデリバティブ取引の一種という認識を持って取り組むべきだ。

ポイント
  • FXは外貨預金よりも低コストで外貨建てポジションを保有できるのが魅力
  • 買い(ロング)、売り(ショート)どちらからもポジションをとりやすい
  • 金利差次第でスワップポイントを受け取れる
  • 証拠金取引のためリスク管理が少し難しい
  • レバレッジがかけられるためリスク許容度を超えた取引をしてしまう可能性がある

不動産投資

不動産は自分で住んだり、事業などで使ったりと様々な形で利用できる点が魅力だ。

また、不動産の相続価値は公示価格の80%になったり、小規模宅地の特例があったりと相続対策がしやすい資産という側面もある。

資産運用の観点だと賃貸収入や土地の値上がりなども期待できる。ただし、不動産投資は投資初心者がいきなり取り組むにはハードルが高い。

まず、不動産投資にはまとまった資金が必要になる。投資資金のほとんどが不動産になってしまうと、ポートフォリオが偏りすぎてしまう。

仮に投資した不動産に万一のことがあれば、大きく損をしてしまうだろう。

ローンを組んで投資をするならレバレッジをかけた投資と同じような状況になるためリスクも高い。

また、何より現物の不動産は、この世にまったく同じものがなく個別具体性が高い。

そのため、投資先選びにも経験と専門知識が必要だ。もし、失敗してしまうと売れるかどうかも分からない点も注意したい。

ポイント
  • 不動産は実際に住んだり利用したり用途が豊富
  • 相続対策がしやすい資産
  • 取引にはまとまった資金が必要
  • 不動産選びには特に深い専門性や知識が必要
  • 失敗すると撤退が難しい

先物取引

先物取引は、将来の特定の日に特定の価格で商品や資産を売買する契約をする取引だ。差金決済による投機的な取引もできる。

初心者に先物取引をおすすめできない理由はFXと同様、証拠金取引でレバレッジがかけられるためだ。

元本以上に損をしてしまう可能性がある。また、ポジションを取れる期間も限りがあり長期投資に向いていない。

また、株式と異なり先物取引の対象の多くは原油、金、天然ガス、指数などで業績や理論株価などを頼りにできない。

そのため、値動きの癖などに着目したテクニカル分析、システムトレードなどを駆使する必要も出てくるだろう。

そもそも、先物取引の口座を開設する際には、一定の投資経験や知識を求められる審査もある。

ポイント
  • 先物取引は証拠金取引の一種でレバレッジをかけられるためハイリスクな取引をしてしまう恐れあり
  • 限月、証拠金など初心者には難しいルールが多い
  • 先物取引の口座開設には知識と経験が求められるため初心者向けではない

ヘッジファンド

ヘッジファンドは、私募形式で募集される富裕層向けのファンドのことを一般的にさす。

ヘッジファンドが、初心者向けでない理由は、そもそも私募形式ということもあり投資先としてアクセスすること自体が難しいためだ。

また、まとまった資金がなければ、そもそも投資自体が難しいことも考えられる。

ポイント
  • 私募形式で投資先として選ぶこと自体が難しい
  • 富裕層向けで資産形成を始めたい初心者には不向き

仮想通貨

仮想通貨は暗号資産とも呼ばれる通貨のような機能をもつ電子データだ。

比較的、新しい資産で若い人だと仮想通貨が最初の投資先だったという人もいるかもしれない。

仮想通貨が初心者向けでない理由は、値動きの激しさ、国や中央銀行が価値を保証していない、価値の裏付けが不明瞭で需給だけで価格が決まりやすいなどが考えられる。

また、暗号資産の中でも特にマイナーなものに関しては出所があやしかったり、詐欺などの事例も報告されていたりすると日銀が注意喚起をしている。

大きな可能性、人々の期待もあってか時折、ビットコインをはじめとした暗号資産の高騰はメディアを騒がせる。

しかし、初心者向けの資産運用先とはいえないだろう。投資をするにしても余剰資金の一部にとどめておく方が良いだろう。

ポイント
  • 価格変動が激しい
  • 国や中央政府が価値を保証していない
  • 人々の期待もあり高騰することもあるが投資するにしても余剰資金の一部にとどめるのが無難

オルタナティブ投資

株式や債券は「伝統的資産」に分類される。オルタナティブ投資は、株式や債券のような伝統的な投資先以外への投資全般を指す。

先に紹介したヘッジファンド、仮想通貨、不動産、REITなどもオルタナティブ投資に含まれる。

他にも貴金属やプライベートエクイティ(未公開株)などオルタナティブ投資は非常に多様だ。

オルタナティブ投資は資産運用の可能性を広げ、伝統的資産以外への投資であることから分散効果も期待できる。

しかし、投資初心者は最初に株式、債券といった伝統的資産の投資に慣れてからオルタナティブ投資に取り組んでも遅くはないだろう。

ポイント
  • オルタナティブ投資は株式、債券以外の投資先全般の幅広い投資
  • 投資初心者はまず伝統的資産である株式、債券から慣れていこう

資産運用は種類が多い!自分に合った投資先を選ぶ方法

資産運用の投資先を14種類紹介した。紹介した投資先も細分化していくと、紹介しきれないほどの運用先がある。

例えば株式だけでも米国株、香港株など外国株もある。債券投資なら外債、ハイイールド債などの分類もできるだろう。

資産運用の選択肢が無数にあると迷ってしまうのも無理のない話だ。そこで、自分に合った投資先を選ぶ方法を紹介する。

目的を明確にする

闇雲に無数の資産運用先を調べたり、探したりしてもなかなか決められないだろう。資産運用先を決める前に、資産運用の目的を明確にしよう。

例えば、どの程度のリスクなら取れるのか、どの程度のリターンが必要なのか、そもそも資産運用で何を達成したいのかを改めて考えてみてほしい。

自分の目的が明確になれば自ずと運用先の候補が絞れてくるはずだ。

理解できる投資先を選ぶ

自分が理解できる投資先を選ぼう。

例えば、売買のルールや仕組みがよく分からないのに先物取引をはじめとしたデリバティブ取引に手を出してしまうと、知らないうちにリスク許容度を超えた取引をしてしまうだろう。

ある程度、理解できる資産クラスであっても国や銘柄次第ではよく分からないことも出てくるはずだ。

例えば、株式投資に慣れていても新興国のマイナーな業種に関しては分からないということもあるだろう。

バリュー投資家で有名なウォーレン・バフェットも「よく知らないものには投資をしない」というスタンスをとっているのは有名な話だ。

手を広げすぎない

最初はあまり手を広げすぎないことも大切だ。特に情報過多の時代だからこそ、さまざまな投資に関する情報が入ってきて運用先で迷っていろいろ手を出したくなるかもしれない。

しかし、投資先や方針を決めたら腰を据えて取り組んでみてほしい。

もちろん、定期的に見直すことは必要だが、あまりに目移りして手を広げすぎても場当たり的で筋の通らない資産運用になってしまう。

最初は長期・積立・分散投資しやすい投資信託が手堅い

様々な資産運用先を紹介したが初心者におすすめなのは長期・積立・分散投資だ。

この3つの基本は資産運用にある様々なリスクを抑え、手堅く資産を育てていける特徴がある。この「長期・積立・分散投資」におすすめの運用先は投資信託だ。

例えば、インデックスファンド(株価指数に連動する投信)、バランスファンド(株式だけでなく債券も含まれた投信)と呼ばれる投資信託が初心者でも投資しやすいだろう。

今、話題のNISAの中でも、特につみたて投資枠で選べる投資信託は、長期・積立・分散に適した投資信託が選ばれているため参考になるはずだ。

投資先の種類が多くて悩んだら、プロに相談しよう

投資先の種類が多くて悩んだらプロに相談しよう。プロに相談すれば、あなたの金融資産やリスク許容度、運用の先にある目的に応じた投資先を提案してもらえるはずだ。

資産運用を相談できるプロの特徴を以下にまとめた。

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 メリットデメリット
銀行総合的なサービスが充実
普段使っている銀行窓口なら相談しやすい
資産運用の商品の選択肢は少ない
営業方針に縛られた提案をされることもある
証券会社豊富な資産運用のラインナップ
資産運用に対する高い専門性
店頭の証券会社は慣れていないと相談に行きづらい
営業方針に縛られた提案をされることもある
IFA
(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
中立な立場からの顧客本位の提案
提携先の金融機関の商品を幅広く取り扱える
IFA法人によって専門知識や運用方針がバラバラ
FP家計に関するお金全般の相談をしやすい金融商品の取次や売買の仲介ができるとは限らない

それぞれの特徴を比較し自分に合った相談先を選べば良いだろう。

資産運用の種類は多い!それぞれの特徴を知り投資に活かそう!

初心者向けの資産運用について、初心者向け、初心者〜中級者向け、上級者向けの3つに分けて合計14種類を解説した。

株式投資から資産運用に入った人だと株以外は分からない、FXならFXしか分からないという感じで資産運用全体に対する広い視野を持ちづらくなるかもしれない。

しかし、資産運用には様々な運用先があり、それぞれに特徴がある。全体像を簡単にでも知っておくことが資産運用の選択肢を広げ、最適な運用につながるはずだ。

最初は長期・積立・分散をしやすい投資信託、特につみたてNISAの対象となっている商品は初心者でも取り組みやすいだろう。

リスクとリターンの高い運用先に挑戦するのは、慣れてからでも遅くはない。

もし、資産運用先で迷ったらプロに相談することも検討してみてほしい。

プロと相談することできっと、納得できる運用先が見つかるはずだ。

この記事を書いた人

株式会社ABCash Technologiesは、「お金の不安に終止符を打つ」をミッションに掲げる、金融教育ベンチャーです。「お金の不安」をなくし、豊かな人生を送れるきっかけを提供するため、2018年6月より個人向け金融教育サービス「ABCash」を展開しています。ABCashは、パーソナル講師が1人1人に合わせてトレーニングメニューを提案し、家計管理〜資産形成に必要な金融リテラシー習得をマンツーマンで伴走サポートするサービスです。2024年より、金融メディア「ABCashマネポス」を展開しています。

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