- ライフプランをプロに相談するかどうか悩んでいる
- ライフプランのおすすめの相談先を教えてほしい
- ライフプランを相談するときの流れが知りたい
就職・結婚・出産・子どもの養育・マイホーム購入・転職・定年退職といったライフイベントを計画通りに実行したり、病気・ケガなどライフイベント外の出費に備えるために資金計画を立てたりするのが「ライフプラン」だ。
ライフイベントの時期を決めるだけでなく、いつ・どのくらいのお金を用意するべきかを事前に考えることで余裕を持って準備を進められる。
ただ、自分だけでライフプランを作成するのは難しい。専門家に助けてもらいながら作成したほうが効率良く、より精度の高い計画を作成できるはずだ。
そこで今回はライフプラン作成をプロに相談するべき理由と相談前に準備すること、相談の流れ、おすすめのプランナーの選び方などをわかりやすく解説していく。
ライフプランはプロへの相談がおすすめ
ライフプランを作成することでライフイベントを実現する時期と必要な資金、お金を用意する計画を立てることができる。
そのときになって慌てる必要がなくなり、金銭的な不安を解消できるだろう。
ただ、自分だけで作るのは非常に難しい。特に「教育費用」「マイホーム購入」などは数百万円~1,000万円以上のお金が必要になり、資金計画もそれだけ綿密に練る必要がある。
自分の人生設計に沿った正確なライフプランを作るなら、資産形成の専門家に相談するのがおすすめだ。
ここでは、ライフプラン作成を専門家に相談するべき理由として、以下の3つを解説する。
おすすめの理由①プロの専門知識と経験からアドバイスをしてもらえる
ライフプランの作成についてプロに相談することをおすすめする最大の理由は、専門家が持つ知識と経験から、的確なアドバイスをしてくれる点だ。
ライフプランを実現するには、目標とする時期までに必要なお金を準備する必要性が生じる。
お金を準備するには毎月の貯金額を増やしたり、早くから効率的な資産運用をしたりといった対策をすることになる。
ただ、自分だけで日常生活を送りながら家計の見直しや資産運用をするのは大変だ。
どのお金のプロに相談するかでお金の準備の方法が異なるが、一例を挙げると以下のような解決方法を提案してもらえる。
FP | 家計の無駄を見直して支出を減らし、貯金を捻出できるように改善する資産運用に関して大まかな制度の概要を紹介して利用者が投資を始める土台を作る |
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IFA (ファイナンシャルアドバイザー) | 目標の時期までに目標額を貯められるような、個別具体的な資産運用のアドバイスをおこなう |
専門家の知見をもとにアドバイスを受けることができれば、理想とするライフプランの作成に近づけるだろう。
おすすめの理由②客観的な視点からライフプランのアドバイスがもらえる
客観的な視点からアドバイスをもらえることも、専門家に相談することのメリットだ。
自分自身でライフプラン表を作る場合、理想を実現するために無理な資産運用や家計管理の計画をしてしまう可能性がある。
相談する専門家は家計の当事者ではなく第三者であり、感情や希望に左右されることなく冷静で合理的な判断をもとにアドバイスをしてくれる。
例えば、リスクが高い投資を前提にした短期的なプランニング案について冷静な視点で評価し、長期的に低リスクで実現できるプランニングに修正する、といったことが可能だ。
おすすめの理由③時間と労力の節約になる
お金のプロにライフプランの相談をすることで、時間や労力を節約できる点もメリットだ。
ライフプランを初めて作成する場合、上手に作るためにはどうしても手探りになって時間がかかる。
作成に時間がかかってしまうと計画を行動に移すのが遅れてしまったり、ライフプランの作成自体に難しさを感じて諦めてしまったりするかもしれない。
お金のプロにライフプラン作成を依頼することで自身が悩む時間と作成の手間の節約になり、プロが作ったプランをすぐに実行できるようになるだろう。
ライフプランの相談前に準備すべきこと
ライフプランについてプロに相談するとき、手ぶらでも問題はない。
ただ、専門家から改めてヒアリングされる事項が増えて時間がかかったり、大切な目標を伝え忘れたりすることがある。
より正確かつ希望を網羅するライフプランになるように、事前に以下のような準備を進めておくことをおすすめする。
①現状の把握・洗い出し
まず、現在の家計が黒字なのか赤字なのか、黒字であればどのくらいの金額を貯金できるのか、現状の把握と問題の洗い出しをしてみよう。
現状の把握で利用するツールは、主に以下の2つだ。
- 家計の収支確認表
- 家計のバランスシート(貸借対照表)
家計の収支確認表では、現在の収入と支出を書き出し、自身や家庭の貯金力を分析することができる。
年間所得から年間支出を差し引くことで家計が黒字なのか赤字なのかが明らかになり、赤字の場合は「どの支出が多すぎるのか」を判断するために利用することもできる。
家庭によって詳細は異なるが、主な収入と支出には以下のようなものがある。
- 収入の例
- 給与
- 賞与
- 副業
- 収入 など
- 支出の例
- 家賃・住宅ローン返済費
- 水道光熱費
- 食費
- 通信費
- 保険料
- 各種ローン など
もう1つの家計のバランスシートは、毎月の収入と支出ではなく、現在の資産と負債を比較するシートのこと。
資産から負債を差し引いて黒字になるか赤字になるかで家庭の純資産や家計の健全度が分かる。
収支のうえでは黒字でも資産と負債の関係では赤字という場合、ライフプラン達成の足かせにならないように改善する必要がある。
収支確認表とバランスシートは日本FP協会のホームページにサンプルがあるため、専門家に相談する前に作成しておくと相談の際の資料として役立つだろう。
- 参考:日本FP協会「便利ツールで家計をチェック」
②将来の目標・運用の目的を明確にする
プロにライフプラン作成の相談をする前に、将来の目標や、資産運用をすることの目的を明確にすることも重要だ。
- 将来のライフイベントを実現するタイミング
- ライフイベントにいくらのお金を使うのか
ライフプランは目標と必要金額から逆算して毎月の貯金額や資産運用する金額の計画を立てるため、無計画なまま相談しても作成することはできない。
また運用の目的については、自身がどのくらいのリスク(リターンの値動きの幅)を許容できるかも考えておく必要がある。
極力リスクの低い資産で安定運用をしたいと考えるなら、毎月の貯金額を増やすなどの対策が必要になるためだ。
③必要書類の準備
お金の専門家に相談する際には、必要書類を準備しておくとスムーズにカウンセリングを進められる。
ライフプランの実現には家計の見直しや改善が必要になることも多く、以下のような書類を持っていくと家計改善とライフプラン作成を進めやすい。
- 預貯金を確認できる通帳
- 給与収入を確認できる源泉徴収票
- 支出を確認できる家計簿 など
また、将来の老後資金の計画を立てる際、「購入予定の住宅ローンの完済時期」「将来受け取れる年金額」といった情報も必要だ。
- 購入予定の住宅のパンフレット
- 売買契約書
- ねんきん定期便 など
また、前章で紹介した家計の収支確認表、家計のバランスシート(貸借対照表)を作成した方は忘れずに相談の場に持参したい。
④不明点・相談事項を挙げておく
プロに相談する前に、ライフプラン作成やそれを達成するための家計改善・資産運用に関する不明点や相談事項を明確にしておくことも重要だ。
相談しながら疑問点を相談しているとその都度プロの専門家が回答することになるが、ライフプランの作成や家計の改善計画の作成などに余計な時間がかかる可能性がある。
事前に質問事項をまとめておけば専門家はまとめて回答することができ、決められた相談時間を有効に活用できるだろう。
ライフプラン相談の流れ
実際にライフプランを専門家に相談するとき、どのような流れで進行するのだろうか。
細かな進み方は相談する専門家によって異なるが、一般的には以下のような流れで相談が進んでいくことになる。
①現状と悩みの共有
初回の相談では、相談者の家計や将来のライフイベントの現状や、どのようなライフプランを作りたいか、そのためにどのような悩みがあるか、プロによるヒアリングが行われる。
相談者が何を達成・解決したいかをプロが一緒になって整理することで、将来の目標の達成時期や必要な費用などを算出しやすくなるだろう。
ヒアリングされる内容は現在の収入や支出、資産や負債、住宅ローンの有無、計画しているライフイベントの内容など多岐にわたる。
②分析・評価
続いて、ライフプラン達成の基礎になる家計の状況についても細かくヒアリングが行われる。
特に、現状の収支やバランスシートが赤字になっている場合、無駄な支出や借金をしていないかがチェックされる。
その後、今のまま生活をしていくと将来までのお金の出入りはどうなるのかをキャッシュフロー表というツールを利用して分析が行われる。
- 参考:日本FP協会「便利ツールで家計をチェック」
③ライフプランの作成
続いて、これまでヒアリングされた内容や現在の資産・収支をもとに、お金の専門家によるライフプラン作成が行われる。
この際、作成されたライフプランを実現させるための資金計画(ファイナンシャルプラン)も同時に作成されることになる。
④実行支援
専門家がライフプランを作成したあと、相談者は実際に達成のための行動に移すことになるが、このときも専門家による実行支援を受けることが可能だ。
例えば「将来の老後資金のために資産運用を始める」という場合は証券会社での口座開設が必要になる。
そのような各種手続きの方法を教えてもらえたり、場合によっては別の専門家を紹介してもらえたりする。
⑤アフターフォロー
相談する専門家によっては、ひと通りの実行支援が終わったあとのアフターフォローまで対応してくれる場合がある。
例えばライフステージごとの保険契約の見直しや投資している商品のポートフォリオの内訳の見直しなどにを対応してもらえる。
なお、多くの場合、アフターフォローまで無料でみてくれるが、なかには有料のケースもあるかもしれないので要注意だ。
信頼できるライフプランの相談先とは?おすすめの相談先を紹介
ライフプランの作成について相談できる専門家といっても実に幅広い。数あるなかでも、自身の悩みを解決できる知識と経験をもった専門家に相談したいものだ。
ここでは、ライフプランを相談するにあたり信頼できるアドバイザーの特徴とおすすめの相談先について紹介する。
信頼できるアドバイザーを選ぶ際にチェックすべきポイント
ライフプランの相談を専門として活動しているアドバイザーは数多く、それぞれ得意としている分野や経験値が異なる。
ライフプラン作成を成功させるなら、自分の悩みに強い専門家を選びたいものだ。
具体的には、相談する専門家を選ぶ際は以下のポイントをチェックしておこう。
- 相談の目的に合った相談先か
- アドバイザーの専門性や経験
- 相談料やコスト
- フォローアップの体制
おすすめの相談先4選
ライフプランの作成の相談先として、おすすめできるのは以下の4つだ。
- 銀行・証券会社
- 生命保険会社
- FP
- IFA
銀行・証券会社
銀行や証券会社では資産運用のアドバイスを行う担当者が在籍している。
銀行や証券会社のラインナップの中から、顧客のライフプランやリスク許容度に応じて株式や投資信託といった金融商品を提案してくれる。
特に銀行は全国に支店があり、地元の支店に気軽に相談に行くことができるだろう。
ただし、銀行や証券会社で扱っている金融商品しか案内してもらえないため、選択肢が狭くなる点がデメリットだ。
生命保険会社
生命保険会社では、終身保険や学資保険など、保障と資産運用がセットになった貯蓄性のある保険商品を扱っている。
株式や投資信託のような投資商品のリスクを許容できない人でも、貯蓄型の保険なら将来の受け取り金額が決まっているため安心できるだろう。
また、終身保険や学資保険に加入しておくことで、契約者である親に万が一のことがあっても、保険金で子どもの学費や家族の生活費をカバーすることができる。
ただし、投資信託や株式といった投資専用の商品がなく、リターンの期待値は低くなるだろう。
FP
FPは家計の見直しやライフプランニングの知識を持った専門家だ。
収入や資産状況をもとにライフプランを作成したり、家計を見直したりして将来の目標達成のアドバイスをすることを得意としている。
今回紹介している内容はまさにFPが得意とすることであり、専門的な知識を反映した資料を作成してくれるだろう。
対応できる分野は保険や不動産、税金、相続、金融商品まで幅広く、若いときから老後まで一貫したアドバイスを受けることができる。
ただし、証券外務員の資格がなく金融商品取引業者か金融商品仲介業者として登録していないFPの場合、投資商品の販売や個別具体的な運用のアドバイスはできない。
資産運用については一般的な制度の概要やポートフォリオの説明などに留まるだろう。
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
IFAは特定の金融機関や証券会社に所属せず、中立の立場から個人のリスク許容度やニーズに応じた資産運用のアドバイスをする専門家だ。
家計の見直しやライフプラン設計に強くて幅広いお金の知識を持つFPと異なり、IFAは資産形成や資産運用の専門家という点が異なる。
家計の見直しに加えて資産運用の具体的な方法を知りたいときにはIFAがおすすめだ。
IFAを探すならIFA所属会社に直接問い合わせるほか、IFA検索サービスを利用することもできる。
ライフプラン実現のための資産形成・資産運用なら「資産運用ナビ」がおすすめ
IFA検索サービスを利用するなら、「資産運用ナビ」がおすすめだ。
希望条件をフォームに入力すれば条件にマッチするIFAが表示されるため、将来の老後資金の確保やライフプラン達成に強いIFAとマッチングできる可能性がある。
検索してみて気になった担当者へは、そのまま初回の相談依頼まで進めることも可能だ。
金融機関から独立した存在であり、顧客目線に立った中立的なアドバイスを受けてライフプランを作成することが可能だ。
ライフプランの作成は客観的に判断できるプロに相談してみよう

ライフプランの作成は自分だけで進めることもできるが、プラン達成のための家計見直しや資産運用の計画を立てるには時間や労力がかかる。
また、自分だけで作成したプランは自分の思いや希望が反映されており、客観的に達成できないプランになっている可能性すらある。
そこで、ライフプランを作成する際はお金に詳しい専門家への相談をおすすめする。
客観的に達成可能なライフプランを短期間で作成でき、作成されたプランをすぐに実行に移すことができる。
相談先には「銀行・証券会社」「FP」「IFA」などがあり、それぞれメリットやデメリットが異なる。それぞれの特徴を踏まえ、自分に合った相談先を選ぼう。
資産運用について具体的なアドバイスを受けるためにIFAを探すなら、最短60秒でマッチングできる「資産運用ナビ」がおすすめだ。