MENU

30代におすすめの資産運用をわかりやすく解説!同年代はどんな運用をしているのか?

この記事で解決できるお悩み
  • 同年代がどのような資産運用をしているのか知りたい
  • 30代におすすめの投資先が知りたい
  • 30代の資産運用によくある失敗を知り、対策したい

30代の中には「20代の頃よりも収入が増えてきた」「将来に備えて貯蓄を増やしておきたい」などの理由で、資産運用を考えている人も多いだろう。

しかし、損をしてしまうのではないか、運用に失敗するのではないか、などの不安から行動できていない人もいるかもしれない。

投資のリスクが不安な30代は、投資信託や株式投資から資産運用を始めると良いだろう。

特に投資信託は少額・低リスクで運用でき、同年代の資産運用のポートフォリオに入っていることが多い。

本記事では、30代の資産運用におすすめの投資先や、同年代のポートフォリオの一例を紹介する。

記事を最後まで読み進めれば、30代におすすめのポートフォリオについて理解できるだろう。

30代の資産運用を効率的に進めたい人は、ぜひ参考にしてほしい。

 
目次

30代で資産運用を始めるべき理由とは

「資産運用はしないほうがいい」と耳にした人もいるかもしれないが、30代には資産運用を始めるべき理由が複数ある。

なぜ資産運用をすべきなのか、なぜ30代におすすめなのかを詳しく見ていく。

預金だけではなく資産運用が必要な理由

多くの年代に共通する資産運用が必要な理由は以下の2つだ。

  • 老後への備えが必要だから
  • 預金だけでは資産が増えないから

平均寿命は年々上昇しているため、老後を見据えて資産を蓄えておく必要がある。

厚生労働省の「主な年齢の平均余命 」によると、日本人の平均寿命は30年程度で大幅に上昇している。

年代男性平均余命女性平均余命
平成2年(1990年)75.9281.90
令和4年(2022年)81.0587.09
出典:厚生労働省「主な年齢の平均余命 」

上記に対して「銀行預金であればリスクなしでお金を増やせるだろう」と考える人もいるかもしれない。

しかし、2024年12月時点でのメガバンクの普通預金金利は0.1%、条件の良い定期預金であっても0.125%程度であり、資産を大幅に増やすのは難しい。

老後も安心できる資産を蓄えるためには、リスクをとって株式や不動産への投資も必要になる。

30代に資産運用がおすすめの理由

30代には、以下のように資産運用を始める理由が多数ある。

  • 結婚や子育てにはまとまったお金が必要になる
  • 20代より収入が増えている人が多い
  • 投資期間を長く取れる

30代は結婚や出産、マイホーム購入など大きなライフイベントが発生しやすい年代である。

まとまったお金を用意するために、資産運用を始めておきたいところだ。

また、30代は20代よりも社会人としての経験も積み、収入アップも期待できる。

余剰資金がある人は、資産運用を始めるのに適している年代だ。

30代であればまだまだ定年まで長く、数十年以上の投資期間を設定できる。

低リスク・低リターンのインデックスファンドでも、長期積立により手堅く利益を狙えるだろう。

今すぐ資産運用を始めるべき理由

資産運用は、なるべく早いうちから始めるのがおすすめだ。

若いうちから資産運用を始めれば、利息に利息がつく「複利効果」により効率的に資産を増やせる。

また、長期的な積立を行えば、リスクを抑えつつ堅実に資産運用ができるだろう。

短期売買は、場合によっては高いリターンを狙えるが「銘柄選定などに手間がかかる」「投資について勉強する時間が必要」「失敗した場合の損失が大きい」などのデメリットがある。

なるべく手間をかけずに資産をコツコツ増やしたい人は、今すぐに資産運用を始めよう。

 

30代の資産運用におすすめの投資先

ここからは、具体的な30代のおすすめ投資先と、同年代のポートフォリオ例を紹介する。

30代におすすめのポートフォリオを知りたい人は、ぜひ読み進めてみてほしい。

【少額から投資可能】30代におすすめの投資先4選

30代の資産運用におすすめの投資方法は主に以下の4つだ。

投資方法主なメリット主なデメリット
投資信託100円から始められる
手軽に分散投資できる
手数料(信託報酬)がかかる
株式投資値上がりで高いリターンが期待できる
配当金や株主優待のある企業も
下落した際の損失が大きい
債券投資安定した収益が見込める
途中売却もできる
リターンが低め
不動産投資実物資産になる
節税効果がある
価値低下や災害のリスクがある

それぞれの特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説する。

投資信託は初心者におすすめ

投資信託は、投資家からお金を集めて専門家が運用し、得た成果を分配する方法だ。

投資の知識がなくても始めやすい、分散投資がしやすいなどの理由から、資産運用の初心者におすすめできる。

積立投資にも対応しており、100円程度の少額からでも始められる。

一部の銘柄は非課税制度の「NISA」を活用できるため、得た利益を全額手に入れられるのもメリットだ。

選べる銘柄には株式型や債券型、多数の金融商品が入ったバランス型など、様々な種類がある。

リスクをとってリターンを狙いたい人はこれから伸びそうな国に投資する株式型、なるべく損をしたくない人は債券型やリスク分散できるバランス型への投資がおすすめだ。

ただし投資信託には信託報酬と呼ばれる運用にかかるコストがある。

場合によっては購入時、解約時にも手数料がかかるため、購入する前に手数料はチェックしておこう。

株式投資は少額からでも可能

株式投資は、企業が発行する株式の売買や配当金で利益を得る手法だ。投資先の企業が成長して株が値上がりすれば、高いリターンを見込める。

ただし下落した際の損失も大きく、1企業の影響が良くも悪くも大きい。

とはいえ、十万円以下で購入できる企業もある。大きな失敗をする経験を避けたい人は、少額で購入できる企業の投資から始めてみよう。

リスク分散したいのであれば、投資信託と組み合わせて運用する選択肢もある。

低リスクでポートフォリオを組むのであれば、半分以上の割合を投資信託にして、残った分を高配当や、自分好みの株主優待がある企業への株式投資に割り当てると良いだろう。

債券投資は低リスク・低リターン

債券投資は、国や企業が発行する債券を購入し、利子を得ることで利益を得る。

満期日と利率があらかじめ決められており、計画的に資産を増やせる「安定性」が最大のメリットだ。

ただしリターンは基本的に低めであり、債券だけで資産運用するのはおすすめできない。

外貨建て債券であれば高金利も期待できるが、為替相場の変動により損失が出る可能性に注意が必要となる。

債券は安定的な収益が見込めるため、安定をとりたい人はポートフォリオに組み込むと良いだろう。

不動産投資はREITなら少額から始められる

不動産投資は、アパートやマンションなどに投資して家賃収入や売却益で利益を得る方法だ。

株式や債券のような「金融商品」とは異なり、形がある「実物資産」のため、経済の混乱やインフレ時の対策になる。

実際の不動産に投資する現物不動産投資は高額資金が必要な上に維持に手間がかかるため、まずは少額から始められる「REIT(不動産投資信託)」がおすすめだ。

プロに運用を任せられる点から、手間を省きつつ不動産をポートフォリオに組み込める。

ただし不動産の価格変動によるリスクや、災害によるリスクがある点は理解しておこう。

【同年代の投資割合は?】30代のポートフォリオ例を紹介!

次に、30代のポートフォリオ例を3つ紹介する。

同年代がどのような投資先に、どのような割合で投資しているか気になる人は、ぜひ参考にしてほしい。

1.投資信託に100%

30代男性

投資信託であれば、株価を毎日チェックしたり、損益に対して一喜一憂せずにすむため。大きな利益は見込めないが、長期的に運用を続ければ増える見込みが高い。
出典:アドバイザーナビ株式会社「30代の資産運用に関する調査(2024年11月)」

他の投資方法は行わず、投資信託1本で資産運用を行う方法だ。

株式や債券、不動産などにバランスよく投資できる銘柄1つに投資すれば、リスク分散も手軽にできる。

世界中に投資できる銘柄や、更なる成長に期待できるアメリカ株に一度に投資できる銘柄などを選ぶのも良いだろう。

資産運用の初心者で「何を」「どのような」割合で組み込めば良いかわからない人は、まずは投資信託を始めてみよう。

2.株式に30%・投資信託に70%

30代男性

一攫千金を狙うのは辞めて、長期投資を心がけるようにしている。またコツコツ投資をし、配当金や株主優待を得るスタイルにしている。
出典:アドバイザーナビ株式会社「30代の資産運用に関する調査(2024年11月)」

投資信託を軸にして、残った配分で株式投資をするポートフォリオ例となる。

低リスクなインデックス投資で長期的にプラスを狙いつつ、好みの企業へ投資して配当金や株主優待を得られる仕組みだ。

手堅く資産を増やしつつ、配当金や株主優待で定期的に楽しむこともできるバランスの良い方法と言える。

3.株式に20%、債券に30%、投資信託に50%

30代男性

10年や20年など長期で運用する場合に他の投資先と比較して安定的でリスクが低めという点がメリットだと考えています。
出典:アドバイザーナビ株式会社「30代の資産運用に関する調査(2024年11月)」

安定したポートフォリオを構築したい人は、投資信託や株式に加えて、債券を入れると良いだろう。

安定性の高い債券に30%割り振ることで、株式が下落した際の保険としての効果が期待できる。

同時に配当金の出る株式も組み込んでおけば、定期的に入ってくるお金が増えるだろう。

 

30代の資産運用に成功するためのポイント

ここからは、30代の人が資産運用を成功させるためのコツを紹介する。

資産運用をする上でリスクをなるべく避けたい人、効率的に資産を増やしたい人は確認してみよう。

30代の資産運用は長期・分散・積立を意識する

現在30代の人は「長期・分散・積立」を基本として資産運用を行おう。

分散投資できる銘柄への積立を長期的に行うと、リスクを抑えつつ資産を堅実に増やしやすい。

特に投資信託であれば、一つの銘柄で数百社に投資できる商品や、株式・債券・不動産などにバランスよく投資できる商品もある。

近年ではクレジットカード決済で決められた日に積立を行う「クレカ積立」も各ネット証券で提供されており、お得にポイント還元を受けつつ積立もできる。

損をしたくない人は短期売買を避けて、長期的な目線で資産運用をしよう。

30代はNISAやiDeCoを積極的に活用する

30代が投資をする際は、NISAやiDeCoの活用がおすすめだ。

特に以下のような特徴の人は、積極的に活用をしてみてほしい。

制度名おすすめな人
NISA20代〜30代で投資を始めたい人
いつでも引き出せる状態にしておきたい人
iDeCo老後に必要な資金を貯めたい人
個人事業主(自営業)の人

それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説していく。

NISAは一定額までの運用益が非課税になるお得な制度

NISA(少額投資非課税制度)は、一定額まで投資で得た利益が非課税になる制度だ。

つみたて投資枠で最大年間120万円、成長投資枠で最大年間240万円まで投資可能だ。

2023年までのNISA制度は、つみたてNISAの場合非課税保有期間は20年、非課税枠は年に最大40万円だった。

しかし2024年から制度が変更されて非課税保有期間が無期限になり、非課税枠は大幅に引き上げられ使いやすくなっている。

つみたて投資枠の対象になるのは一部の投資信託だけだが、成長投資枠では国内株式や外国株式も対象となる。

30代の人は、早いうちからNISA口座を開設して効率的に投資信託や株式投資を行おう。

iDeCoは所得控除の対象になり節税効果が高い

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後に向けた資産運用に効果的な私的年金制度だ。

NISAと同様に一定額までの運用益が非課税になる。

さらに掛け金は所得控除の対象になるため、節税効果が高い点がメリットだ。

受け取り時に一時金として受け取ると退職所得控除、年金として受け取ると公的年金等控除の対象にもなる。

ただし老後に向けた制度であるため、原則60歳までは引き出せないのがデメリットだ。

掛け金の上限は会社員の場合基本月2.3万円までだが、自営業者の場合は月6.8万円まで拠出できる。

厚生年金に加入しておらず、年金の支給額が不安な個人事業主(自営業者)の人はぜひiDeCoを活用しよう。

  • 参考:iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)をはじめるまでの4つのステップ」
 

30代の資産運用でよくある失敗とその対処法

30代の資産運用で起こりやすい失敗例を紹介する。

失敗例と合わせて対処法も紹介するので、資産運用に失敗したくない人はぜひ参考にしてほしい。

リスクをとりすぎて損失が大きくなる

高いリターンを狙うために、過度なリスクをとるのはおすすめできない。

FXや先物取引などはレバレッジを効かせて手持ちの資金以上のお金を動かせるが、その分損失が出た際のリスクが大きくなる。

熱くなりすぎると借金を抱えてしまう可能性もあるため、資産運用はまず低リスクな金融商品から始めよう。

具体的には投資信託や、少額から購入できる株式投資などがおすすめとなる。

リスクの高い金融商品をポートフォリオに組み込む場合は、バランスをとって安定性の高い債券も組み込もう。

余剰資金を超える投資をする

余剰資金以上の投資をすると、思わぬ損失が出た際に挽回できない。

投資の資金がなくなるだけでなく、普段の生活に影響が出る可能性もあるためだ。

特に30代の場合は子どもの養育費や住宅の購入など、まとまった出費が予想される。

投資をする際は、投資に使う資金とは別に、生活に必要な資金を必ず残しておこう。

対策としては「生活資金を別口座で管理する」「最低限の生活資金は現金として保管しておく」などが挙げられる。

冷静な判断ができなくなる

値動きの激しい資産を保有していると、相場に振り回されて冷静な判断ができなくなるケースがある。

特にデイトレードやスイングトレードなど短期売買をしている場合は、相場が気になって普段の生活に支障をきたす可能性があるだろう。

相場の動きに振り回されたくない人は、毎日チャートを見なくても良い長期投資で資産運用を行おう。

投資信託を購入して長期積立を行えば、普段の生活に影響せず資産形成を進められる。

 

30代の資産運用はプロに相談しよう

30代で資産運用を行う際は、お金のプロへの相談がおすすめだ。

ここからは資産運用の相談先や、自分に合うアドバイザーの選び方を解説していく。

資産運用の相談先

資産運用の相談先には、主に銀行や証券会社、FP、IFAなどがある。

それぞれのメリット・デメリットを以下の表にまとめたので、参考にしてほしい。

スクロールできます
相談先主なメリット主なデメリット
銀行・証券会社店舗の窓口で相談できる紹介できる金融商品が限られる
FP中立的な立場でアドバイスをもらえる専門分野が人によって異なる
IFAノルマに縛られず多様な商品を紹介してくれる認知度が低く検索・比較が難しい

銀行や証券会社の店舗では相談窓口が設けられており、近くにあれば手軽に相談できるメリットがある。

ただし、紹介される金融商品は系列会社のものが多く、選べる種類が限られる。

FP(ファイナンシャル・プランナー)はお金の専門家であり、独立して活動する人も多いことから中立的な立場のアドバイザーとなってくれる。

ただし人柄や得意分野は人によるため、自身に合った専門家を探すのは難しい。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、金融機関と提携して活動しているお金のプロだ。

営業ノルマがないため中立的な立場でアドバイスをもらえるが、認知度がやや低く専門家探しに手間がかかる。

自分に合ったお金のプロの選び方

自分に合ったアドバイザーを選ぶ上で、重視したい点は以下の通りだ。

  • すぐに相談可能か
  • 中立的な立場でアドバイスや金融商品の紹介をしてくれるか
  • 同じ担当者に長期間サポートしてもらえるか
  • 資産運用の分野で実績はあるか

自分に合ったお金のプロを探したい場合は、検索・比較する必要がある。

アドバイザー探しに時間をかけずに今すぐ相談したい人は、店舗窓口のある銀行や証券会社に向かうと良いだろう。

中立的なアドバイスを受けたい人は、FPやIFAを探してみよう。

FPやIFAであれば、担当者はそのまま長期的なサポートを受けられる場合が多い。

お金のプロを探す際は、資産運用での実績や、自分と似た資産額や年齢の人をサポートした実績があるかもチェックしておこう。

 

30代には資産運用がおすすめ!まずは投資信託から始めてみよう

将来かかる出費や老後の備えなど、30代には資産運用を始める理由が多数ある。

資産運用には「長期・分散・積立」が重要なため、まずは手軽に分散投資できる投資信託を始めて資産を積み上げていこう。

実際に30代のポートフォリオでは、投資信託に資産を配分している人が多く見られた。

投資信託をする際は、NISAやiDeCoなどの制度も積極的に活用しよう。運用益の非課税や所得控除(iDeCoの場合)などの節税効果により、賢く投資ができる。

ただし余剰資金を超える投資は危険なため、生活に必要な資金は別で管理しておくのがおすすめだ。

具体的に「どの商品に投資すれば良いか」「どのようにポートフォリオを構築するべきか」に悩む場合は、お金の専門家に相談しよう。

 

この記事を書いた人

株式会社ABCash Technologiesは、「お金の不安に終止符を打つ」をミッションに掲げる、金融教育ベンチャーです。「お金の不安」をなくし、豊かな人生を送れるきっかけを提供するため、2018年6月より個人向け金融教育サービス「ABCash」を展開しています。ABCashは、パーソナル講師が1人1人に合わせてトレーニングメニューを提案し、家計管理〜資産形成に必要な金融リテラシー習得をマンツーマンで伴走サポートするサービスです。2024年より、金融メディア「ABCashマネポス」を展開しています。

目次