株式会社ABCash Technologies(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 辻 侑吾)は、金融の様々なカテゴリーにおける情報を発信するサイトを運営しています。本記事では、2024年11月に行った40代の資産運用に関する調査結果をご紹介いたします。
調査方法:インターネットによるアンケート調査(調査委託)
調査期間:2024年11月12日 〜 2024年11月18日
調査母集団:264人
アンケート回答者の詳細データ:末尾に記載
アンケートサマリー
- 40代には老後資金や日々の生活の足しにするために投資を始めた人が多かった。
- 投資経験は「5年以上」が最も多かった。
- 保有資産における投資資産の割合は10%から49%の人が多かったが、50%以上の人も一定数みられた。
- リスクとリターンのバランスを重視して投資先を選ぶ傾向が強く、投資信託や株式、FXなどが特に人気だった。
- 損失を出したことがあると答えた人は約54%で半数を超えたが、その理由には「日々の値動きに一喜一憂して落ち着いて取引ができなかった」ことや「会社の業績や今後の見通しなどを考えていなかった」ことなどが挙げられた。
- 40代の投資家は資産運用で失敗しないためのコツとして、「長い目で見ること」や「安全・安定を重視すること」などを実践していた。

40代の投資経験に関するアンケート
まずは、40代が投資を始めたきっかけ、投資経験に関するアンケート結果について取り上げる。
投資を始めたきっかけは何ですか?(複数回答可)

40代が投資を始めたきっかけについて尋ねたところ、「老後資金を貯めるため」が7割超と圧倒的に多く、次いで「日々の生活の足しにするため」が約4割となった。
このことから、40代の投資家は将来を見据えつつ、手元の資産を増やしながら老後資金も準備するなど、安定的な資産運用を行っていると考えられる。
また、「もともと興味があったから」と答えた人も4割弱おり、近年の資産運用に対する意識の高まりを反映する結果となった。
投資経験はどのくらいですか?

現在までの投資経験を尋ねたところ、「5年以上」との回答が42%で最も多くなった。
また、1年以上3年未満、1年以上3年未満が共に約22%、反対に1年未満と答えた人は14.4%となった。
40代の保有資産に関するアンケート
続いて、40代の保有資産に関するアンケート結果について取り上げる。
保有資産における投資資産の割合を教えてください。

40代の保有資産における投資資産の割合については、10%~29%が最も多く全体の約30%、次いで30%~49%が約27%を占める結果となった。
なお、一方で、資産の半分以上を投資に充てている層(50%以上)も一定数存在し、リスク許容度の高い層が少なくない様子が伺えた。
ただ、80%以上など積極的な投資姿勢を持つ投資家層は12%と少なく、このことから40代投資家の多くはリスクを取りつつも資産の安定を図る、バランスの取れた投資を行っているといえるだろう。
どの資産クラスで運用していますか?(複数回答可)

また、資産を何に投資しているか尋ねたところ、投資信託が約62%で最も多く、次いで株式も約60%と圧倒的な票を集めた。
現在の運用ポートフォリオ(資産クラスの割合)を教えてください。
さらに、どのような割合で資産クラスを分けているのか尋ねたところ、以下のようにいくつかのパターンに分かれる結果となった。

投資信託100%・株式100%など、単一の資産クラスのみに投資していると回答した人は全体の約4割となった。また2つの資産クラスや3つ以上の資産クラスに分散して投資している人もみられ、比較的ばらけた回答結果となった。
なお、単一の資産クラスのみに投資していると回答した人の投資内容の内訳は、「投資信託」が最も多く約44%、続いて「株式」が約32%、「FX」が13%、「外貨預金」が5%となった。
また、2つのクラスに分散投資していると回答した人の投資内容の内訳は、「株式と投資信託」が最も多く約53%、次いで「株式とFX」が約10%だった。なお、「株式と外貨預金」、「投資信託と外貨預金」などの回答もあった。
さらに、3つ以上の資産クラスに分散投資していると回答した人の投資内訳で多くみられたものは、「株式・投資信託・外貨預金」(約9%)だった。また、「株式・投資信託・FX」「株式・債券・投資信託」などの回答もあった。
その他、株式と投資信託とETF・REITとFXに分散投資している人、わずかではあるが9つの資産クラスに分散投資している人などもみられた。
あなたが投資先を選ぶ基準を教えてください。(複数回答可)

投資先をどのような基準で選ぶのかについては、「安定性(リスク)」が約8割で、40代投資家が投資に安定性を求める傾向がみられる結果となった。
次いで収益性(期待リターン)が挙げられ、投資の収益を意識する人が多いこともわかった。
あなたが思う40代におすすめの投資先はどれですか?

おすすめの投資先については投資信託が約55%と過半数を超える結果となり、株式やFXがこれに続いた。なお、それぞれの投資先をおすすめする理由について尋ねたところ、以下のような意見が寄せられた。
40代投資家に投資信託をおすすめする理由
40代投資家おすすめの投資先に投資信託を選んだ理由としては、「分散投資でリスクを抑えられる」ことや「安定性がある」ことなどが挙げられた。
分散投資でリスクを抑えられるから

安定性があるから

40代投資家に株式をおすすめする理由
40代投資家に株式をおすすめする理由としては、「新NISAなどの税制優遇を活用できる」ことや「少額から簡単に売買ができる」ことなどが挙げられた。
新NISAなどの税制優遇を活用できるから

少額から簡単に売買ができるから

40代投資家にFXをおすすめする理由
40代投資家にFXをおすすめする理由としては、「時間効率が良い」ことや「少額から始められる」ことなどが挙げられた。
時間効率が良いから

少額から始められるから

40代投資家の損益状況に関するアンケート
最後に、40代投資家の損益状況に関するアンケート結果について取り上げる。
現在の資産運用の損益状況を教えてください。

40代投資家の損益状況を確認したところ、「儲かっている」との回答が65.9%で最も多くなった。
なお、「トントン」(損失と利益が相殺されている状態)は28.8%、「損している」は5.3%と少数であった。
これまで資産運用で損したことはありますか?

また、これまでの資産運用で損をしたことがあるかについては、「はい」が53.8%とその割合は半数を超える結果となった。
先述の通り、投資をはじめてから5年以上の投資家も半数近くいるため、経験が長い分、損をした経験のある投資家も一定数いることが考えられる。
あなたが過去に経験した資産運用の失敗談を教えてください。
なお、上記で「はい」と回答した人に「いつ・どのような失敗をしたのか」を具体的に尋ねたところ、
「底値のタイミングで売ってしまい損をした」
「FXが向いていると勧められるがままに、ほとんど知識もない状態で手を出して20万ぐらい損失を出した」
のような体験談が寄せられた。


失敗の原因は何だと思いますか?また、失敗からどのような教訓を得ましたか?
続けて、失敗の原因とそこから得た教訓を尋ねたところ、
「よくわからずに始めたので、日々の値動きに一喜一憂して落ち着いて取引ができなかった」
「その会社の業績や今後の見通しなど一切考えなかった」
などを失敗の原因として考えている人が多かった。
また、そこから
「相場の変動に一喜一憂しない」
「投資する会社への理解や投資する理由を明確にし、損切りと利確ラインなど自分の基準をしっかりと決める」
などの教訓を得ていたことがわかった。
資産運用の失敗体験をどのようにその後の取引に活かしていますか?
さらに、失敗体験をその後の取引にどのように活かしているかを尋ねたところ、「状況を正しく見極め、焦らない」「しっかり調査してから投資対象を選ぶ」などの工夫をしていることがわかった。


資産運用で失敗しないためのコツは何ですか?
最後に、これまでの資産運用で損をしたことがないと答えた人にその秘訣を尋ねたところ、「長い目で見ること」「安全・安定を重視する」のようなコツが明らかとなった。


今回のアンケートを通じて
今回のアンケートを通じて、40代の多くは資産運用が定着していることが明らかとなった。
40代は安定性を重視する人が多く、投資信託が投資先として人気を集めたが、資産運用に失敗しないためのコツとしても「長い目で見ること」「安全・安定を重視する」ことを意識している様子が伺えた。
これから資産運用を始めようと考えている40代の方は、これらの意見を参考に長期目線で運用を始めてみるのがよいだろう。

アンケート回答者の詳細データ
回答者の性別

回答者の年齢
