MENU

【新NISAの始め方】口座開設方法から運用のポイントまで全て解説!

この記事で解決できるお悩み
  • 新NISAを始めるときの流れと必要な手続きが知りたい
  • 新NISAをどの金融機関で始めるべきが知りたい
  • 新NISAでどのような運用をすべきか知りたい

2024年から始まった新NISAは、多くの方が投資を始めるきっかけになったであろう。

テレビやインターネットで目にする機会が増え「自分も資産運用してみたい」と感じた方は少なくないはずだ。

新NISAは、開始に難しい手続きは必要なく、誰でも簡単に取引を始められるのが特徴である。

ただし、口座開設から取引開始までの流れを把握しないと、無駄な時間や手間がかかり、新NISAを始める前にやめてしまうおそれもある。

この記事では、新NISAの始め方から運用のポイントまで余すところなく解説する。

投資に興味があるがあと一歩踏み出せない、将来お金に不自由しない人生を送りたいと考える方は、ぜひ参考にしてほしい。

目次

新NISAの口座開設をする流れ

新NISA口座を開設する流れは、以下のとおりだ。

  • 新NISA口座を開設する金融機関を選ぶ
  • 新NISA口座を開設する
  • 成長投資枠とつみたて投資枠をどのように使うか決める
  • 投資商品を決める
  • 買付する

まずは口座開設から運用までの全体像を把握してほしい。以降の章でそれぞれの内容を詳しく解説する。

新NISAの始め方:ステップ①金融機関の選択

まずは新NISA口座を開設する金融機関を、以下の中から選択しよう。

  • 銀行
  • 大手証券会社
  • ネット証券

金融機関を選ぶ際は、以下の項目を基準に選ぶと良いだろう。

  • 取扱商品数
  • 積立頻度
  • 最低積立額
  • 手数料
  • 購入方法
  • その他

それぞれを詳しく解説する。

取扱商品数

新NISAで購入できる銘柄は、金融機関により異なるため、口座開設前に確認を忘れないようにしてほしい。

例えば、つみたて投資枠で比較した場合、ネット証券では200種類以上の銘柄を購入できる一方、銀行は10本程度のところもある。

自分の購入したい銘柄が取り扱われていないことがないよう、十分に注意してほしい。

積立頻度

積立頻度とは「毎月」や「毎日」など、積立購入する周期を表すもので、これも金融機関により異なる。

一般的には「毎月」の積立が多いが、一部のネット銀行では「毎日」に設定できるところもある。

つみたて設定はリスク分散につながる大事な部分なので、忘れずに確認してほしい。

最低積立額

商品購入に必要な最低積立金額も、金融機関により異なるため確認が必要である。

初めて投資をする方は「まずは少額から」と考える方も多いだろう。

多くのネット証券が100円に設定する一方、銀行では10,000円からのところもある。

手数料

つみたて投資枠では売買時の手数料は基本的にかからないが、成長投資枠で個別株式を買う場合は手数料に差が出る。

ネット証券では無料のところがある一方、対面の証券会社ではほぼ有料である。

なお、銀行で個別株式は購入できないので、注意してほしい。

購入方法

インターネット上での取引を希望する場合、新たに登録が必要になるケースがある。

ネット証券では申し込み後にすぐ取引可能だが、銀行や証券会社で対面で申し込んだ場合は、別途登録を求められる。

オンラインでの取引を希望する場合は、必要な手続きや登録の有無を確認するのがよいだろう。

その他

ポイントサービスと提携する金融機関では、商品購入時にポイントを受け取れる可能性がある。

特にネット証券では、さまざまなポイントサービスと提携しているため、通常よりもお得に取引可能だ。

金融機関の比較表

金融機関の特徴を表にまとめたので、参考にしてほしい。

スクロールできます
ネット証券大手証券会社銀行
主な金融機関SBI証券
楽天証券
マネックス証券 等
野村證券
大和証券
みずほ証券 等
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
ゆうちょ銀行 等
取扱商品数多い少ない少ない
積立頻度毎日〜毎月〜毎月〜
最低積立額100円〜1,000円〜1,000円〜
手数料無料が一般的有料が多い有料が多い
購入方法インターネットインターネット
対面
電話
インターネット
対面
電話
その他ポイントサービスあり

新NISAの始め方:ステップ②口座開設

新NISAを始める金融機関が決まったら、口座開設の手続きに入ろう。

初めてNISA口座を開設する場合は、選択した金融機関に申し込むだけでよいが、2023年までの旧NISAを利用した場合は対応が異なる。

旧NISA口座をそのまま利用したい場合は、何もする必要はなく、新NISA口座として引き続き利用可能だ。

一方、旧NISA口座で利用した金融機関を変更して新NISAを始めたい場合は、移管手続きが必要になる。

以下で両者の方法を詳しく解説しよう。

初めてNISA口座を開設する場合

初めてNISA口座を開設する場合は、以下の必要書類を添えて申し込もう。

  • 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証等)
  • 申し込み書類

これらの書類は、以下の方法で提出可能だ。

  • オンライン
  • 郵送
  • 実店舗へ持参

オンラインでの申し込みであれば、書類を郵送したり店舗へ持参したりする手間がかからない。

申し込みが完了すると仮口座が開設され、すぐに取引を開始できる。

その後、税務署による調査が行われたのち、約1〜2週間で本口座が開設される。

今までの金融機関を変更して新NISAを始める場合

旧NISAで使用した金融機関を変更して、新たに新NISAを始めたい場合は移管手続きが必要だ。

この手続きは、変更したい年の前年10月1日から当年9月末までに完了させる必要がある。

例えば、2025年から新しい金融機関で新NISAを始めたい場合は、2024年10月から2025年9月末までに申し込まなければならない。

ただし、2025年に入ってから旧口座で一度でも商品を購入した場合、その年は口座変更できなくなるため注意が必要だ。

まずは旧金融機関とのやりとりを説明する。

旧金融機関とのやりとり
  • 「金融商品取引業者等変更届出書」を受け取り本人確認書類とともに返送
  • 変更前の金融機関で開設したNISA口座を廃止するための書類(NISA口座を開設後、一度も買い付けをしていない人向け)「非課税管理勘定廃止通知書」が送付される
  • 口座内の銘柄を売却するか課税口座へ移す場合は「非課税口座廃止通知書」が送付される

上記を進めながら、新たな金融機関とのやりとりも進行するとよいだろう。

新たな金融機関とのやりとり
  • 「非課税口座開設届出書」を受け取る
  • 旧口座から受け取った書類を一緒に返送(「非課税管理勘定廃止通知書」もしくは「非課税口座廃止通知書」)

両者の手続きが完了次第、新NISA口座での取引が可能になる。

新NISAの始め方:ステップ③運用戦略の決定

口座開設が完了したら、運用方針の検討に入ろう。以下の項目を考慮してほしい。

  • 目標期間や目標額
  • リスク許容度
  • 適切な投資先

上記が決定したら、以下の手順で運用を始めるとよいだろう

  • まずはつみたて投資枠で積立投資を始める
  • 運用に慣れ余裕ができたら成長投資枠を利用

新NISAで投資を始めた初心者は、まずは慣れることが重要である。

まずはつみたて投資枠で積立投資を始める

投資初心者は、つみたて投資枠で少額投資をはじめ、経験を積むとよいだろう。

つみたて投資枠の銘柄は、金融庁が定めた「長期・積立・分散」に適した商品が選ばれているため、投資経験の浅い方でも安心だ。

また、投資信託の保有時にかかる手数料である「信託報酬」を抑えられたものが選ばれているため、銘柄選択時に費用を気にすることはない。

つみたて投資枠は、1年間で120万円まで投資できるため、日々の値動きや買付などに慣れることができるだろう。

運用に慣れ余裕ができたら成長投資枠を利用

つみたて投資枠で運用に慣れ、資金にも余裕があるときは成長投資枠を利用するとよいだろう。

成長投資枠では、つみたて投資と異なる銘柄を購入できるため、さまざまな投資を実践できる。

以下の章で詳しく解説しよう。

つみたて投資枠と同様の商品で積立投資

成長投資枠でもつみたて投資枠と同じ銘柄を購入可能だ。

つみたて投資枠の年間限度額である120万円に達した場合は、成長投資枠で追加購入できる。

安全かつ運用効果を高めたい場合は、この方法が適しているだろう。

つみたて投資枠では投資できない株式に投資

成長投資枠では個別株式も購入できるため、大きな利益を狙う投資も可能だ。

個別株式は値動きが大きいため、運用する実感を得られるだろう。

ただし、値上がりと同様に値下がるときも大きいため、リスク許容度の範囲内で投資するよう心がけてほしい。

応援したい企業や今後の成長が期待できる銘柄があるときは、個別株式の購入を検討するとよい。

つみたて投資枠よりリターンが大きい投資信託で積立投資

つみたて投資枠では基本的にインデックスファンドの選択になるが、成長投資枠ではアクティブファンドも購入可能である。

アクティブファンドとは、S&P500や日経平均などのインデックスを上回る成果を目指すファンドだ。

つみたて投資枠で堅実な投資を続けながら、チャレンジ枠として活用するのも面白いだろう。

ただし、必ずインデックスを上回るわけではないため、リスク許容度を考慮した投資を心がけてほしい。

新NISAの始め方:ステップ④商品の買付

最後に商品の買付方法を説明しよう。

つみたて投資枠では、つみたて金額の設定が必要だ。

年間の購入限度額は120万円だが、毎月10万円までしか購入できないわけではない。それ以上の金額も設定可能である。

また、金融機関によりクレジットカードでも購入できる。

ネット証券はオンラインで、対面購入の場合は電話か対面での申し込みになる。

新NISAの始め方はプロに相談するのもおすすめ

新NISAは商品ラインナップが幅広く、活用方法もさまざまであるため、自分で最適解を見つけるのは難しいだろう。

そのような場合は、プロへの相談を検討してみてほしい。

この章では以下を解説する。

  • プロに相談するメリット
  • 相談先一覧

資産運用のプロは、豊富な経験や知識で自身の望む運用方法を提案してくれるだろう。

プロに相談するメリット

資産運用を専門家に相談するメリットとして、以下が挙げられる。

資産運用を専門家に相談するメリット
  • 自分の運用目的に適した商品を紹介してくれる
  • 最新の金融情報を提供してくれる
  • 緊急時にも冷静な判断をしてもらえる
  • 長期的な信頼関係が築ける

資産運用のプロは富裕層から資産形成層まで、さまざまな顧客に対応しているため、運用目的に沿った適切な答えを出してくれるだろう。

また、投資商品への知識も豊富なため、一般投資家ではわからない銘柄の購入も提案してもらえる。

資産運用は長期間にわたり行うため、信頼できるパートナー作りは大切である。

相談先一覧

ここでは、投資の相談ができるプロの種類を紹介する。

スクロールできます
メリットデメリット
銀行他の用件のついでに相談できる取り扱う銘柄が少ない
株式は取り扱っていない
証券会社対面で相談できる安心感がある手数料の高い商品を勧められるおそれがある
FP長期的なライフプランニングを提案してくれる法律上商品の紹介や投資のアドバイスはできない
IFA金融機関との利害関係がないため、相談者に適した商品を紹介できる認知度が低いため、探すのが難しい

それぞれに特徴があるので、自分に合った専門家に相談するとよいだろう。

新NISAの始め方を理解して資産運用の世界に足を踏み入れよう

2024年から開始された新NISAは、多くの方が投資を始めるきっかけになったであろう。新NISA口座は以下の金融機関で開設可能だ。

  • 銀行
  • 大手証券会社
  • ネット証券

これらはそれぞれに特徴があるため、自分に合った金融機関の選択が重要である。以下のポイントを確認して選ぶと良いだろう。

  • 取扱商品数
  • 積立頻度
  • 最低積立額
  • 手数料
  • 購入方法
  • その他(ポイント付与等)

なお、2023年までの旧NISAを利用していたかどうかで、新NISA口座の開設方法は異なる。自分の取引状況を確認して進めてほしい。

口座を開設して投資を始める際は、つみたて投資枠から始めるのがよいだろう。

つみたて投資枠の商品は、金融庁が厳選した「長期・積立・分散」に適した銘柄が揃うため、投資初心者でも安心して購入できる。

また、商品の選定や長期的な投資の進め方などに迷ったときは、プロに相談がおすすめだ。

経験豊富な投資のプロは、初心者にもわかりやすく投資のイロハを教えてくれるだろう。

一方で、投資の世界に敷居の高さを感じるケースも多く、気軽に相談できない方も少なくない。

そのようなときはIFA検索サービスなどを利用してみてほしい。

IFA検索サービスは、相談内容や年齢などの簡単な条件を入力するだけで、多くの専門家の中から最適な人物をマッチングするサービスである。

自分の運用目的にあったアドバイスを受け確実に資産を増やし、お金に困らない人生の第一歩を踏み出してほしい。

この記事を書いた人

株式会社ABCash Technologiesは、「お金の不安に終止符を打つ」をミッションに掲げる、金融教育ベンチャーです。「お金の不安」をなくし、豊かな人生を送れるきっかけを提供するため、2018年6月より個人向け金融教育サービス「ABCash」を展開しています。ABCashは、パーソナル講師が1人1人に合わせてトレーニングメニューを提案し、家計管理〜資産形成に必要な金融リテラシー習得をマンツーマンで伴走サポートするサービスです。2024年より、金融メディア「ABCashマネポス」を展開しています。

目次